[フランクフルト 20日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)は20日に発表した月例報告で、同国経済が第4・四半期に再び小幅なマイナス成長に陥る可能性が高く、来年初めに改善する兆しが出ているものの険しい回復になるとの見通しを示した。
ドイツのウクライナ侵攻開始以来、続いているドイツ経済の「低迷期からの回復は険しいものにとどまる」とした。
今年の四半期統計でプラス成長を記録したのは1回のみで、第4・四半期の各種経済指標もおおむね予想から下振れしている。
ただ、連銀は来年については慎重ながらも楽観視しており、高い雇用水準や力強い賃金の伸び、安定しつつある心理指標を理由に挙げた。
「年明けに若干改善する兆しが出始めている」とし「新規受注の基調は、外需が底を打った可能性を示唆している」と分析した。
それでもなお、世界的な産業活動の持続的改善を示すデータがないほか、国内企業の受注は徐々に減少しており、これも生産の重しとなる可能性があると見込んだ。