
鹿児島テレビ
鹿児島県が新たな体育館の整備を計画している鹿児島市の本港区エリアを巡り、鹿児島商工会議所が、新たにコンベンション施設を整備することなどを盛り込んだ提言を明らかにしました。
鹿児島商工会議所・岩崎芳太郎会頭
「港湾計画を意識しながらどうあるべきかコンセンサスを図る必要ある。ひとつのたたき台として出させていただいた」
提言は、25日開かれた本港区エリアの利活用を検討する県の委員会で、鹿児島商工会議所の岩崎芳太郎会頭が明らかにしたものです。
本港区エリアを巡っては、県が新たな総合体育館をドルフィンポート跡地に、駐車場を住吉町15番街区に整備する計画で、これに対して鹿児島市は、体育館にサッカースタジアムを併設する案を示しています。
一方、商工会議所の提言では、ドルフィンポート跡地に体育館と駐車場を集約し、住吉町15番街区には、2000人規模のコンベンション施設の整備などを掲げています。
岩崎会頭は鹿児島市の案について、まずは市がサッカースタジアムの3つの候補地を1つに絞ったうえで県に申し入れるべきとの考えを示しました。
また事務局の県に対しては、「県民に意見を聞くのは県や県議会の役割で、委員会ではない。委員はそれぞれ専門の立場で意見すべきだ」として、委員会のあり方についても注文をつけました。
鹿児島商工会議所・岩崎芳太郎会頭
「我々が欲しいのは、食事をして色んな学会などを呼んできてパーティーもできる施設に整備するというゾーニングをできる案に、県がしていただきたいというのが、譲れないポイント」
25日の委員会は、緑地帯のウォーターフロントは残す方向でとりまとめられ、次回以降の委員会ではさらに詳細について検討を進めることにしています。
鹿児島港本港区エリアの利活用に係る検討委員会・北崎浩嗣委員長(鹿児島大学法文学部教授)「ウォーターフロントは残すべきという意見が多かった」