
夏初勝利はならなかった日大三島ナイン=甲子園球場(撮影・水島啓輔)
第104回全国高校野球選手権大会第1日第1試合(日大三島3-10国学院栃木、1回戦、6日、甲子園)33年ぶり2度目の出場で、開会式直後の試合で夏初勝利をめざした日大三島は、二回に5番・野口央雅外野手(3年)の左犠飛で先制、四回に2点を加えて先行した。
しかし、その裏2つの失策が絡んで国学院栃木に追いつかれ、五回に勝ち越され、さらに六回には4点を奪われ、最初に甲子園を去ることになった。
兵庫・報徳学園高監督として春夏18度甲子園に導き、2020年から日大三島を率いて春夏連続出場を果たした永田裕治監督は、春夏とも初戦で敗れたことには、「ミスは、指導者が至らんこと。負けたら監督の責任」と振り返った。
そのうえで、「一緒に入ってきた子で、中学時代に放ってきた子がいなくて、レギュラーでなかった子らで、ここまで来るとは思わなかった。連れてきてもらって感謝の言葉しかない。指導者として、新しい一歩を踏み出した学年」と労った。
エースで4番の松永陽登投手(3年)は、「調子はあまりいい方ではなかったが、先制できて、流れは作った。負けてくやしいけど、春夏甲子園でプレーできたことは、うれしい。(永田)監督は、野球人生を変えてくれた」と感謝のことばを口にした。