
山陰中央テレビ
原子力発電所の事故に備え、避難時の放射性物質の検査や除染作業などに使う資材を一括して保管する、鳥取県の防災支援基地が、江府町に完成しました。
江府町に完成した県の原子力防災支援基地。
国の交付金を活用し、約1億9千万円をかけ、建設されました。
21日は、平井知事や島根原発から30キロ圏内の境港市、米子市の市長らが出席して、運用開始式が行われました。
鳥取県 平井知事:
「どうやったら原子力安全対策が効果的にすすむだろうかという試行錯誤を重ねながら、ここへとやって来ました。力を合わせてやっていく場となっていくと思います」
支援基地は、原発災害時の避難経路にあたる米子道や国道181号線から近い江府町美用地区につくられ、鉄骨平屋建ての建物の面積は、535平方メートル。
避難経路上の検査会場で使われる放射性物質の検査機材や、除染作業用の資材などをコンテナに収納しています。
これまで分散して保管されていた資材や機材を1カ所に集約することで、災害時の迅速な対応につなげます。
鳥取県 平井知事:
「今後、大規模災害、あるいは他地域での災害にも非常に有効だと思っています。今後とも運用にあたりまして、地元江府町や西部の皆様と、話し合っていきたいと思います」
鳥取県内の支援基地は、東部の鳥取市に続いて2カ所目です。
これで支援基地の整備が完了し、原発事故が起きた場合の住民のスムーズな避難につながることが期待されます。