パフォーマンス重視で5ツ星ファンドへの資金流入が加速、20年12月は過去5年間で最大

パフォーマンス重視で5ツ星ファンドへの資金流入が加速、20年12月は過去5年間で最大

  • モーニングスター
  • 更新日:2021/01/14
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モーニングスターの推計によると、20年12月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)への純資金流出入は4467億円の純資金流入となり、4200億円超の純資金流出となった前月から2カ月ぶりの流入超過となった。ポストコロナ関連の側面を有する新規設定の国際株式型ファンドが人気を集めたほか、一定の運用期間のあるファンドにおいては好パフォーマンスファンドへの資金流入が加速した。

20年12月の純資金流出入をモーニングスター大分類別にみると、国際株式型が6057億円の純資金流入と断然のトップ。世界的な株高を背景に米国を始めとした先進国の株式に投資するファンドが関心を集めた。中でも、20年7月設定の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:未来の世界(ESG))と「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」(愛称:ゼロ・コンタクト)が個別全ファンドにおいても純資金流入額上位となった。ESG(環境・社会・企業統治)やDX(デジタル・トランスフォーメーション)はコロナショック後に投資家の関心が一段と高まった分野である。国際株式型の中でも、ポストコロナ関連の側面を有する比較的新しいファンドの人気が継続し、両ファンドも設定来高水準の純資金流入が続いている。

また、20年12月の純資金流出入をモーニングスターレーティング別にみると、最も好パフォーマンスである5ツ星ファンドが2110億円の純資金流入。純資金流入額は前月比6.4倍で、同月までの過去5年間(2016年1月~2020年12月)で最大となった。レーティングは、運用実績3年以上のファンドを対象に、リターンとリスクを総合的にみたパフォーマンスがカテゴリー内でどの程度良好であるかを5段階の星の数で示したものである。5ツ星(★★★★★)が最上位で、星の数が多いほど運用が優れていることを表す。

5ツ星の次にパフォーマンスの優れる4ツ星は39億円の純資金流入と前月の1605億円の純資金流出から流入超過に転換。一方、相対的に低パフォーマンスである1ツ星は644億円の純資金流出と539億円の純資金流出であった前月から流出超過額が拡大し、2ツ星も1117億円の純資金流出と前月の982億円の純資金流出から流出超過額が拡大した。3年以上の運用実績を有するファンドにおいては、カテゴリー内で相対的なパフォーマンスの優れたファンドを重視する動きが強まった。

5ツ星ファンドを対象に、20年12月の純資金流入額の上位5ファンドをみると、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」(408億円の純資金流入)、「投資のソムリエ」(319億円の純資金流入)、「グローバル・フィンテック株式ファンド(年2回決算型)」(264億円の純資金流入)、「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」(愛称:クアトロ)(145億円の純資金流入)、「リスク抑制世界8資産バランスファンド」(愛称:しあわせの一歩)(129億円の純資金流入)となった。

武石謙作

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