「騙されました」 楽天小山コーチの予想を裏切って好発進した新人右腕は?

「騙されました」 楽天小山コーチの予想を裏切って好発進した新人右腕は?

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  • 更新日:2021/02/22
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楽天・早川隆久、高田孝一、藤井聖、内間拓馬(左上から時計回り)【写真:荒川祐史】

3者三振のドラ4内間に「だまされました」と小山コーチ

8年ぶりに復帰した田中将大投手の話題で持ち切りの楽天だが、昨年10月のドラフト会議では1位から4位まで大学・社会人の投手を指名。即戦力の獲得に成功していた。今月20日と21日の2日間で、この新人投手4人がそろって実戦初登板。明暗を分けた部分もあった。それぞれの持ち味と首脳陣の評価は──。

21日のヤクルトとの練習試合(沖縄・浦添)には、ドラフト3位の藤井聖(ENEOS)と4位の内間拓馬(亜大)が登板した。先発した左腕・藤井は2回4安打4四球2失点。2回に西浦に右中間適時二塁打を浴びた上、2死満塁から山田へ痛恨の押し出し四球を与えた。「ストライク先行で思い切りぶつかっていくつもりでしたが、ボール球ばかりで結果的に逃げたような投球になってしまった」と悔やむことしきりだ。

石井一久GM兼監督は、藤井の現状を「調子が良かったキャンプ序盤に比べると、ちょっと疲れが出ている」と見ていた。案の定精彩を欠き、指揮官の評価は「ストライクを取るのが第1関門という感じ。終始球が高めに上ずり、この試合に関しては修正することもできなかった」と厳しいものにならざるをえなかった。

対照的に、いい意味で予想を裏切ったのが内間だ。4回に登板すると、中村を内角の149キロの速球で見逃し三振。ドラフト5位ルーキーの並木(獨協大)も外角150キロで見逃し三振。塩見はスライダーで空振り三振に仕留め、3者三振デビューを飾った。自己最速を更新する152キロもマーク。石井監督は「最近ブルペンでは、いい球と悪い球の確率が半分ずつくらいで、若干心配していた。試合になってアドレナリンが出たのか、腕の振りが一段階上がり、ブルペン以上の投球だった」と驚いた。小山伸一郎投手コーチに至っては「ここまでのブルペンではあまりいいイメージがなかったのですが、はっきり言います、だまされました」と笑った。

「球威と空振りを取れる変化球(スライダー)は魅力。短いイニングをしっかり投げてくれれば、チームとしては助かる」(石井監督)と評価が急上昇。中継ぎとして開幕1軍をぐっと引き寄せた格好だ。

ドラ1早川は20日の日ハム戦で2回無失点

20日の日本ハムとの練習試合(金武)に2番手で登板したドラフト1位の早川隆久投手(早大)は、2回1安打3奪三振無四球無失点とほとんど非の打ち所なし。特にストレートの球威と制球は新人離れしていた。一方、4番手で7回に登板したドラ2の高田孝一投手(法大)は、2死から石井を四球で歩かせ、暴投で二進させた挙句、松本剛に中前適時打を浴び、1回2安打1奪三振1四球1失点だった。

もともと、実戦登坂に臨む前の段階で、4人についての小山コーチの見立ては「早川、藤井は先発候補。高田はどこでやれるのかを見極めたい。内間は中継ぎになるのかな」というものだった。先発ローテは田中将、涌井、岸、則本昂と実績のある豪華な顔ぶれとあって「新人が割って入るのは難しい」状況にある。

実際に登板を終え、早川は先発ローテの5番目の椅子確保へ順調。藤井は巻き返しが必要な立場になった。最速151キロを計測した高田は、「力んで暴れている部分があったが、いいボールがコンスタントに投げられれば、中継ぎの一角としておもしろい」(小山コーチ)という評価になった。赤丸急上昇の内間に関しては前述の通りだ。

4人の出世争いはまだ始まったばかり。“石井GM”の視点で見れば、新人4人の切磋琢磨ぶりが何より楽しみに違いない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki

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