【対談】Rhythmic Toy World×小島梨里杏、音楽と演技で描く「幸せ」

【対談】Rhythmic Toy World×小島梨里杏、音楽と演技で描く「幸せ」

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  • 更新日:2020/11/22
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2020年6月〜8月まで、3ヶ月連続でデジタルシングルをリリースするなど、コロナ禍でも精力的に発信し続けたRhythmic Toy World。今年を締めくくるべく11月28日(土)に配信リリースされる「犀日」は、“めったにラブソングを書かない”彼らにとって満を持しての珠玉のバラードとなっている。そして、「犀日」のMVに彼女役で出演しているのが、俳優・小島梨里杏だ。ドラマ・舞台などで活躍している小島とライブバンド・Rhythmic Toy Worldの異色ともいえる組み合わせだが、じつは小島がMCを務めていた音楽情報番組「DAM CHANNEL」にRhythmic Toy Worldが出演した縁から実現したもの。今回、「犀日」のリリースを記念して対談を行い、MVや楽曲について語り合ってもらった。

◆  ◆  ◆

■一度作るのを止めたんです

──小島さんが「DAM CHANNEL」のMCを務めていた時期に、Rhythmic Toy Worldが出演(配信時期:2018年5月13日〜6月4日)していますが、お互いにどんな印象でしたか?

小島梨里杏:その頃はMC業というものにそんなに慣れていなかったので、ドキドキしながら「みなさんどういう方なんだろう?」と思っていたら、本当に明るくてすごくお話が上手な方々だったので、助けられたことを覚えています。

内田直孝(Vo&G):ありがとうございます!僕らは「素敵な方だな」というのが率直な印象でした。「DAM CHANNEL」には3回ぐらい出させていただいたことがあるんですけど、その中でも特に話しやすかったです。朗らかで、昔から知っていたかのような空気感で接してくれたので、良い収録だったなあっていう記憶がありました。その後、Zepp DiverCityのライブにお誘いさせていただいたときも、お忙しいのにすぐにお返事をくれて。ああ、僕らのことをちゃんと覚えていてくれたんだなあって。

小島:それはもちろん、覚えてますよ(笑)。

RTW:ありがとうございます!

須藤憲太郎(B):話していてすごく心がポッとなるというか(笑)、すごく優しくて話しやすくて。トークも楽しかったです。

小島:私も楽しかったです。「お兄ちゃんたちが来た」みたいな感覚に近いですかね。そういう感じで居てくださったので。

内田:今、噛みしめちゃいました(笑)。末っ子なのでお兄ちゃんと言われると嬉しいです。

岸明平(G):うちのマネージャーが、もともと小島さんの大ファンだったんですよ。それで小島さんMCの「DAM CHANNEL」に出演することになったときにすごく盛り上がって。自分もめちゃくちゃ緊張したんですけど、すごく優しくて話しやすい方だったのが印象に残ってます。

内田:マネージャーがめちゃくちゃ小島さんのことに詳しくて、「すごく素敵な方だから、絶対良い空気感になりますよ」って、会ったこともないのに僕らに言ってたんですよ(笑)。

小島:へえ~!そんなに推してくださったんですね。

内田:僕らもそのイメージで行ったらそれ以上でした。

岸:越えてきたよね。

小島:ありがとうございます。

内田:収録後も盛り上がって、僕はそれから冗談抜きで5、6回ぐらい(小島が出演していた)『烈車戦隊トッキュウジャー』を見ましたから。

小島:ええ~、すごい!嬉しいです。

磯村貴宏 (Dr):僕もメンバーと同じ印象だったんですけど、めちゃくちゃあがり症なので、収録の現場とかですごく緊張するんですよ。でも、本番が始まってからの方が緊張が取れるぐらい空気良く収録できたことを覚えてます。それで、今回「犀日」のMV出演をオファーしてみようというところにつながるんですけど。本当にダメもとでのオファーだったんです。実際にMVの映像を見るとすごく良くて。本当、泣きました。

小島:噛みしめてくださってる(笑)。

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──「犀日」のMVに小島さんが出演するまでにどんな流れがあったんですか。

内田:リアルな話、コロナ禍で自分たちの音楽活動の予算を今までと同じようには組めなくなって。でもファンのみんなとの距離は決して離したくはなくて、3か月連続配信リリースという形を取ったんですけど、やっぱり色んな人に聴いてもらいたいとなると、MVは必要で。でも、「犀日」に関しては、無理にそれっぽいものを作るぐらいならむしろ作らない方が良いと思っていたので、一度作るのを止めたんです。でも配信ライブなんかをやって少しずつ自分たちの音楽活動の予算が見えてきたときに、どうせ作るんだったら、信じられないぐらいの奇跡のようなものにしたくて、本当に素敵な女性に出て欲しいと思ったんです。そこで全然面識のない方に出てもらうのも違うなと思ったし、ちゃんと自分たちのことを認識してくださっている方ということで、小島さんにオファーさせていただきました。もし小島さんが駄目だったら、このMVは作らないつもりだったので、オファーを受けていただいたことで作れたMVなんです。

小島:すごい……。私はそういう経緯はもちろん知らなかったので、お声掛けいただいたことをマネージャーさんから聞いたときに、すごく嬉しくて「やる!」って、即答しました。嬉しいです、ありがとうございます。

内田:いえいえ、こちらこそありがとうございます。こっちは小島さんの100倍ぐらい嬉しいですから。

岸:決まった瞬間のグループLINEがヤバかったもんね。「キターーーーー!!」みたいな。

内田:ちょっと古めな感じのね。「電車男」感があった(笑)。

小島:あはははは(笑)。私も、マネージャーさんに「ヤッターーーーー!!」って返信しました。

RTW:ははははは!

小島:よかった、同じ気持ちで。

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──曲はオファーの段階で聴いていたんですか?

小島:オファーをいただいたときにはまだ聴いていなかったです。歌詞を見るところから始まって、それから楽曲を聴いたときに、決意みたいなものを感じました。歌詞にある「幸せ」の強さみたいなものがすごく言葉で届いてきたので、自分がMVに出るからこそ、「幸せ」というものをちゃんとみなさんに届けたいなって。だからどういう彼女像が良いのかすごく考えました。

──MVでは、同棲している2人の日々が描かれているんですよね。

内田:そうですね。その中で僕は“歌の精霊”みたいな感じでちょいちょい出てきて歌ってるんですけど。

小島:あはははは(笑)。

内田:基本的には、彼氏目線、恋人目線で小島さんとの日々がシーンとして繰り広げられていく内容になっています。でも、やっぱりお上手だなって思ったのが、どれぐらいの期間2人で過ごしてきているのか、その距離感が小島さんの中ですごくしっかり作られていたところです。普通に恋人を演じるだけじゃなくて、付き合いたてではまだ見せられない空気感、表情を表現してくださっていた感じがあって。この曲は、人生の一大イベントであるウェディングを彩れるような作品になればいいなという気持ちで作っていたんですよ。数年付き合って、酸いも甘いも経験して、「やっぱりこの人だな」って思う恋人の表情というのが、曲の世界観にすごくマッチしていて、すごく感動しました。

須藤:「DAM CHANNEL」に出演させていただいたときの関係性があったからこそ、小島さんがあの雰囲気を醸し出してくれたらどんなMVになるんだろうっていう楽しみもありました。出来上がりを見たら、その想像を簡単に越してきましたね。

内田:小島さんの出演が決まってグループLINEで盛り上がってたときに、マネージャーが「歴史が変わりますね」って言っていたんです。去年、結成10周年という節目があって、その倍の20年周年に向けて新しい旅をスタートした1年目の年だったんですけど、こういうご時世になって思うように音楽を作れなくて。でも確実に、作品というものにすごく向き合えた1年だったなって思ってます。これまではツアーやレコーディングがあったりして限られた時間の中で、良いものを作ろうという精神だったんですけど、今年は、「納得いかないものは出さない」ということができたんですよ。そういう中でできた曲だからこそ、自分たちも心から納得してる作品ですし、呼応してくれる方たちが周りにいるということで、10年間が間違ってなかったなと思えました。20周年に向かってこれからもやっていけるという自信につながりましたね。小島さんが作品に出てくださったというのもその1つのページになったと思います。

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▲Rhythmic Toy World/「犀日」

小島:この曲は、今年最後のシングルなんですか?

内田:そうですね、これが今年ラストです。ただ、そもそもうちのバンドはラブソングを書かないんですよ。

小島:確かに、あんまりイメージにないですよね。

内田:リリースした曲が、「犀日」を含めて全部で86曲あるんですけど、バラードのラブソングはこれが2曲目なんです。ファンの方にアンケートを取ると6、7年前に書いたバラード(「8535」)が今でも1位になるんですよ。僕らはラブソングバンドじゃないんですけど、やっぱりみんなラブソングが好きなんだなって (笑)。

小島:そうですよね、それだけある曲の中で選ぶというのは。

内田:僕らは楽曲の世界観とビジュアルが100%リンクはしていないので(笑)、ラブソングを歌ってそうな見た目の人が歌った方がみんな幸せになれるんじゃないかと思って、なかなか作らなかったんですよ。でも、僕らのライブで出会って結婚したファンから、「結婚式は全部リズミックの曲にしました」っていう声が届いたり、「単なる恋愛の曲じゃなくて、ゴールを迎える2人に曲を書くとしたらどういう曲を書きますか?」っていう質問をいただいたりしていて。漠然と、そういう曲が作れたらいいなと思っていたんです。そんな中で、去年、いつも来てくれるファンの子たち2、3組から立て続けに結婚報告があって。それと、うちのマネージャーが10月に結婚式を挙げることになっていたんです。余興は頼まれていたんですけど、マネージャーの結婚式でサプライズで曲を歌うという夢が昔からあったので、予定とは違う流れでサプライズでこの曲を披露したんです。

小島:ええ~!最高。

内田:なかなかラブソングを書かない僕のスイッチを押してくれたのは、「いつも自分たちのそばで頑張ってくれる人の一生に一度の大切な一日を最高にするため」という気持ちでした。だからすごく強い思いのある曲だし、それからすごく温めていて。僕らだけの曲にしてもいいんじゃないかという気持ちもあったんですけど、僕がソロライブでちょこちょこ歌ってたら評判が良くて「リリースしないんですか?」という声ももらっていたんです。僕らのファンとしてもこの曲のリリースはすごく喜んでくれると思うし、バンドのイメージを裏切るパンチ力のある作品なのかなって思ってます。

──小島さんは今のエピソードはご存じでしたか?

小島:現場にRhythmic Toy Worldさんのマネージャーさんが来てくださっていて、「じつは」って、曲の裏話を教えてくださったんです。結婚式でサプライズで歌った曲だと聞いて、「ええ〜!?ちょっともう、頑張る!」って、余計に気合いが入りましたね。そういう思いも汲んでやらせていただきました。

◆インタビュー(2)へ

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■MVがあって「犀日」という曲が完成した

──彼女役を演じる上で、こだわったところはどんなところだったのでしょうか。

小島:先ほどの内田さんのお話を聞いて、わかってくださっていたんだなって思ったんですけど、2人がどれぐらい月日を重ねたのかというのは、結構意識していましたね。監督に、「この2人はどれぐらい付き合ってるの?」とか「年上?年下?」とか、そういうことを聞きました。それと、仲が良いからこそできる、愛情のある雑な態度とか適当な対応ってあるじゃないですか?そういうところはかなり意識しました。同棲して毎日過ごしている日常の中というのを表現したかったです。

岸:すごい……今、感動して泣きそうになりました。

磯村:僕らも、MVで恥ずかしながら演技をしたことあるんですけど、そこまで考えるなんてなかったですよ。比べるのもめちゃくちゃ失礼な話なんですけど(笑)。

内田:うちらの場合は演技というか、マジックというかエンタメみたいなね。次元が違うから(笑)。

岸:そんなにたくさん考えて演技ができるなんてすごいですよね。

小島:いえいえ(笑)。

内田:すごく細かい話なんですけど、オムライスが出てくるところで、一瞬こっちを見たまま、口の中のものを咀嚼するというシーンがあるんですけど、そこなんですよ!

一同:(笑)。

内田:僕はそこがすごいなと思ったんですよ。だって、普通は隠すかもしれないじゃないですか?

小島:ああ〜、たしかに。一回後ろを向いて食べてから、振り向くというか。

内田:そうなんですよ。でも、それだと2人の付き合ってる期間が浅いというか。そうじゃなくて、一番先に気持ちを届けたいのはこの人だっていうのを決めてる人の仕草だなと思って。そのシーンを見て、これは疑似的に見ている人も彼氏の気持ちになれるという……ちょっと大丈夫ですか?引いてないですか?

一同:ははははは(笑)。

小島:自分としては「私、そんなことやってたっけ!?」みたいな感覚なんですよ。狙ってやってたわけじゃなくて。監督が持っているカメラに向かってお芝居している中で、咀嚼しながらこうやって(右手で「OK」)やった覚えもないんです(笑)。

──ちゃんとそこをチェックしてくれてましたね。

小島:そうですね、嬉しい!

内田:よかった!「気持ち悪い!」って言われなくて(笑)。

一同:(笑)。

磯村:僕は個人的に、誕生日を祝うシーンが好きですね。

須藤:ああ〜それね!

内田:ちょっと滑るんだよね、靴下が。いいよねえ。

小島:あはははは(笑)。

磯村:怒ってるシーンから、誕生日のシーンにつながるという流れもよかったです。そこもやっぱり月日を重ねた2人の関係が出ているのかなって、ほっこりしちゃいましたね。喧嘩しても仲直りして、誕生日を祝ってくれるんだなって。

小島:最初に台本を見たときに、割と幸せな描写が多かったんですよ。私はそれが「どうなんだろう?」って思ったんです。これは、お互いの波みたいなものを乗り越えて幸せになっていくんだろうなって思ったんですけど、このMVが完成してから思ったのは、彼目線で歌われているから、「こういう波があって辛いこともあった」っていう「辛いこと」を、そこまで重く描いてないじゃないですか?それって彼の解釈なんだなって思ったら、めっちゃ幸せになったんですよ。

内田:今の話ヤバい……。そうなんだ。

小島:「病めるときも、健やかなるときも」っていう、「病めるとき」を重く描いていないのは、彼がそれを愛おしい思い出として捉えているからで。だから、彼女の笑顔がめちゃくちゃ多いMVになっているんですね。それが最高じゃんって思って。素敵ですよね。

内田:その通りですね。同じ空間にいても同じ経験をしても、それぞれに全然違うものが見えている。今回、僕が作った【「幸せ」ってきっと瞳に映るものなんだと思う】っていうキャッチコピーがあるんですけど、自分が落ち込んだり暗くなったりしてても、そんなことよりも先にあるのは相手の楽しそうな笑顔で。それが、自分の中での「君が幸せをくれる」っていうところに集約されているんだなって、改めて感じました。

岸:自分も好きなシーンめっちゃあるんですけど、特にプロポーズのところが好きです。小島さんが撮影のときに泣いて、現場にいたスタイリストさんがもらい泣きしたっていう話を聞いてから見たんですけど、めちゃくちゃ感動しました。なんか、嬉しいけど涙が出てきちゃってる感じで。あれは、どういう心境だったんですか?

小島:私も、指輪を差し出された経験がなくて初めてだったので、すごく嬉しかったんですよね。嬉しいと共に、湧き上がってくるものがあって。あれはなんだったんだろう?言葉にできないですけど……。

岸:入り込んでた感じですか?

小島:そうですね。嬉しかったなあ(笑)。

岸:あと、公園の遊具のシーンとか。衣装がすごくかわいい。

内田:ただの趣味の話になってきた(笑)。

須藤:もう数えきれないですね、良いシーンが多すぎて。たまねぎを切ってるシーンで涙が出ちゃったりとか、あるよね〜って。あと、普通に綺麗な格好をして一緒に街を歩いて笑いあってるとか、あるよね〜って。随所で「それあるよね〜」っていうちっちゃな幸せが散りばめられていて、最後にプロポーズが「キター!」ってなって、名演技をされているっていう。

内田:須藤君がこれだけ言うっていうことは、これから見てくれる人がみんなそういう気持ちになってくれるっていうことかもね。

須藤:うん、間違いないです。

内田:時期的にも、もうすぐクリスマスですし。

小島:ベストですよね。

磯村:最後のプロポーズシーンのロケーションの画像が、マネージャーからメンバーに送られてきたんですよ。「今から本番始まります」って。それがプロポーズのシーンって、わかってるじゃないですか?だから勝手にドキドキしちゃって(笑)。結末がわかってるのに、「どうだった?」って聞いたら「成功しました!」「やったー!おめでとうー!」みたいな。勝手に盛り上がってました(笑)。

内田:成功しないとストーリーとしてダメだからね(笑)。

小島:リアルタイムでそんなやり取りしていたんですね! そこまで盛り上がってるとは知らなかった(笑)。すごいなあ。

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──小島さんの「ここを是非見てほしい」というシーンを挙げてもらうとどの場面でしょうか。

小島:出来上がった映像を見て「こんな顔してたんだ」って気づいたシーンがあって。喋りながらアッカンベーしようとして白目をむいているような、ちょっと変な顔なんですけど(笑)。そういうのも、自分を繕ってるときには見せられない表情だろうから、思い出の1ページに入れてくれた彼の愛みたいなものを感じ取れると思います。

──メンバーのみなさんに聞きたいことはありますか?

小島:曲の一番最後のドラムが好きでした。

内田:一番最後のドラムロールの部分ですかね?

小島:そうです。曲の最初で、内田さんのボーカルの後にピアノの音が入ってくることで物語の始まりを感じたんですけど、最後にドラムロールが入ることで、終わったんじゃなくて行進していくんだなっていうイメージがわきました。「幸せな日々をこれからも一緒に」っていう感じがして、すごく素敵だなと思います。

磯村:今、ものすごく冷静にしていますけど、すごく嬉しいです(笑)。マネージャーの結婚式のときから、行進みたいなところは入れていたんです。当時はアコースティック編成でやったんですけど、バンド編成でもあれはやりたいよねっていうことは作った本人から言われていたので。今言ってくれたみたいに、ここからまだ続くストーリーのイメージにしました。

──小島さんは、俳優としてバンドに感じる共通点みたいなものはありますか。

小島:映像と舞台でもまた違いますけど、私が舞台に立つときの感覚やお客さんとの距離感って、バンドのライブと近いのかなと思います。

──舞台に立つ怖さみたいなものを感じることはないですか?

小島:めちゃめちゃありますけど、幕が開くと、全然大丈夫になっちゃうんですよ。

内田:それについて、コツがないか聞こうと思ってたんですよ。僕は結構ガチあがりするタイプで、最後の最後まで、あがりが取れなかったなっていうときは、すごくへこんじゃうんです。好きな歌を満足に歌えなかったみたいな気持ちで。はたからそう見えなかったとしても、そのステージにすごい罪悪感、嫌悪感みたいなものを残してしまうときもたまにあって。

小島:うん、うん。

内田:役者さんの現場ってバンドよりも人数が多いじゃないですか?今日、僕らもテレビの収録があったんですけど、自分1人のミスで大勢が動くから、僕だったらそのプレッシャーで自分を押しつぶしちゃいそうな気がして。そういうときにどうやって抜け出せばいいんだろうって教えていただきたかったんですよね。

小島:ああ〜、なるほど。私は、逆の立場のとき、例えばほかの演者の方がセリフを間違えたり、タイミングが早いときとかがあると、楽しくなっちゃうんですよ(笑)。信頼関係があるからそう感じるんだと思うんですけど、自分がミスしたときに相手がそうあってくれたら楽ですよね。

内田:何かしら背負うものが多いなっていう気分のときってそうなりがちなんですよね。僕らの場合、昨日は30分だったけど今日は2時間のステージっていう状況がざらにあって。演奏時間が短いと、「30分で心に残るものを届けなくちゃいけない」みたいなことを1人で背負っちゃってるんだろうなと思うんです。でも2時間だと余裕なんですよ。ちゃんと信頼しているメンバーもいるし。あんまり背負いすぎないようにもっと気楽にステージに臨めるようになれば、もっと素敵なものをファンに届けられるかもしれないなって思いました。この話題についてお話しできてよかったです。

小島:委ねることって、なかなか勇気がいることですからね。気持ちがあればあるだけ、自分で頑張ろうって思うと、ちょっと背負いすぎちゃうことはあると思います。

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──小島さんはバンドをやってみたいという気持ちはあります?

小島:あります。音楽がすごく好きなので、憧れてます。

内田:めちゃくちゃ素敵な声ですもんね。

小島:ありがとうございます。歌が大好きなので、1人で部屋で歌ってます。

──「犀日」はカラオケでも歌われそうな曲ですよね。

小島:そうですよね。

岸:是非、歌ってください。

磯村:お願いします!

──では最後にそれぞれ今後の活動へのエールを送りあってもらえればと。

小島:今年が結成11年目なんですか?

内田:11月9日で丸々11年です。12年目に突入しました。

小島:全然関係ないかもしれないですけど、「犀日」リリース日の11月28日が、たまたまうちの姉の誕生日なんです。

内田:ですよねー!

一同:(爆笑)。

小島:(笑)「犀日」は、結婚している姉に送りたい曲です。夫婦を見ていると、良いことも悪いことも色んな出来事があるので、それを経てこの曲を改めて聴いて、一緒に歩んでほしいなって思います。Rhythmic Toy Worldのファンの方や新しく入ってくるファンの方も、これから12年目になって、歩んでくれる仲間が増えるといいなって、勝手に応援しています。

須藤:今日は久しぶりにお会いして、人柄の良さとか優しさとかがすごく伝わってきました。僕って、本当にMVを見て泣かないタイプなんですけど、「犀日」のMVでめちゃ泣いたんですよ。これはすごいですよ(笑)。僕に涙をくれたのは、小島さんなんです。本当に演技が自然で、そこが僕の感情をツンと突いて涙腺が壊れてしまいました。僕らも頑張りますし、恐縮ですがお互いもっともっと頑張れたら嬉しいなと思います!

磯村:今回のMVがあって「犀日」という曲が完成したような気がします。僕らのことを知らない人もたくさんいるので、このMVをきっかけに小島さんのファンの方にも見て聴いてもらえたらすごく嬉しいです。小島さんのご活躍もすごく期待してます。今後ともRhythmic Toy Worldをよろしくお願いします。

岸:小島さんのお話を聞いていて、すごく似てるなと思ったんです。演技って、台本があるじゃないですか?それを自分流にアレンジするところが、僕らと一緒だなと。楽器も、曲があって自分が思ったようにアレンジするので。ピアノやストリングスのアレンジは僕が担当したんですが、恋愛はただ幸せなだけじゃなくて、ちょっと悲しいところもあるということを感じていたので、コードとかで悲しさをちょっと出しつつ、全体的には力強く作ったんです。そういうところが、小島さんがMVに対して考えて演技してくれたところと似ているなって。自分ももっともっと、プロ意識を持ってやろうと思いました。今日はすごく勉強になりました。

内田:今年、未来に予定があるっていうことの大事さ、ありがたさ、素敵な力みたいなものに改めて気付くことができたんです。未来に待ち合わせ場所を作っていくことってすごく力になるなっていうことを感じました。小島さんがこれからご活躍されて、主演ドラマがあったときに、僕たちが主題歌をできるように頑張りますので、小島さんも主演が決まった際には僕らを呼んでください(笑)。ファンのみなさんには、作品を見てもらえればわかると思うんですけど、本当にエネルギーもある、思いもしっかりと具現化できてる映像になっているので、「またこのタッグが見たい」って思ってもらえたら嬉しいです。

──本日はお2組ともありがとうございました!

RTW&小島:ありがとうございました!

取材・文◎岡本貴之

Digital Single「犀日」

2020年11月28日(土)配信リリース
[発売元]
STROKE RECORDS
株式会社 BIG HIT COMPANY

関連リンク

◆Rhythmic Toy World オフィシャルサイト
◆小島梨里杏 オフィシャルサイト

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