J1へ火花を散らす北九州と長崎 スタイルも共通...両監督の特別な関係

J1へ火花を散らす北九州と長崎 スタイルも共通...両監督の特別な関係

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2020/10/18
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〈現場で見た〉

◆明治安田生命J2第27節 北九州1-1長崎(17日、ミクニワールドスタジアム北九州)

グータッチで健闘をたたえ合う北九州の小林伸二監督(60)と長崎の手倉森誠監督(52)の表情には悔しさがにじんでいた。昇格争いの生き残りが懸かり、勝利だけを見据えて臨んだ一戦は勝ち点1を分け合った。試合後の会見で、互いに「いいサッカーをした」と振り返った。かつて師弟関係にあった2人の意地がぶつかり合った「九州ダービー」だった。

両チームとも序盤から積極的な姿勢で決定機をつくった。先制は北九州。すると小林監督はゴールを決めたディサロを下げて5バックとして逃げ切りを図った。だが、試合前に「勝った方が昇格する、くらいの大一番」と口にしていた長崎の手倉森監督。そう簡単には終わらせない。後半から途中出場させたルアンが蹴ったフリーキックから同点弾が生まれた。

ともにJ1昇格の難しさを知る両監督だ。小林監督は大分を率いた2002年、クラブをJ1に昇格させた。これまで山形、徳島、清水とJ2から4度の昇格に導いた「請負人」の肩書は、この成功から始まった。

小林監督が大分を指揮した当時、コーチを務めていたのが手倉森監督だった。小林監督は、7学年下の参謀の仕事ぶりについて「彼の細かなアドバイスに助けられた。分析も細やかで丁寧だった」と振り返る。

手倉森監督にとっても学んだことは多かったという。「小さなことからコツコツと。そんな仕事ぶりだった。ディテールにこだわる手法は影響を受けている」。その経験を生かし、仙台の監督を務め、09年にクラブをJ1へと導いた。

そろって就任2年目。ボールを回し、自分たちで主導権を握って展開するスタイルも共通する。小林監督は1年目にJ3で土台を築き、手倉森監督も1年目はJ2で12位だった悔しい経験を今季序盤のスタートダッシュにつなげた。両チームが今季躍進した背景は似通う。

首位の徳島が敗れ、両チームともわずかでも差を詰めたことは収穫。この一戦を契機に意識しあう2人にムチが入ったのではないか。ダブル昇格の可能性は残っている。福岡を含めた九州勢の競り合いは、まだまだこれから。海沿いのミクスタの肌寒い風を受けながら、結末の見えないゴールに思いをはせた。 (松田達也)

西日本スポーツ

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