《東京五輪》ホテル・外食産業を救うスタイル考える

《東京五輪》ホテル・外食産業を救うスタイル考える

  • 週刊女性PRIME
  • 更新日:2021/07/20
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オリンピックの会場となる国立競技場前

新型コロナウイルスの新規感染者数も増加のなか、世論の反対を押し切るようなかたちで『東京2020オリンピック・パラリンピック』が開催されることとなった。さまざまな問題を抱えながらも、無観客(一部で有観客)で行われることになった五輪の行く末について、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんとともに考える(以下、コメントはすべて辛酸さん)。

【写真】新国立競技場には、五輪の輪が掲げられ、オリンピックムードを盛り上げている

* * *

──さまざまな騒動やトラブルが山積みのなか、東京オリンピック・パラリンピックが開催されることになりました。

今思えば、滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」が話題になった7年前、開催地が東京と決まったときが盛り上がりのピークだったような気がしますね。今となってはもてなす相手がいなくなってしまい寂しいです。2年前は東京も外国人がたくさん歩いていたのにもうめっきり見かけません。むしろ今、街で外国の方をみかけたら「オリンピック関係者……?」と、訝(いぶか)しがる人さえいるのではないでしょうか。先日も五輪のために来日したアメリカ人の電気技師の若者たちがコカイン使用の疑いで逮捕された一件もあったばかりですし。

実は5~6年前、東京での開催が決まったあとに、“おもてなしを視野にいれた英語教室”に通っていた時期がありました。カリキュラムの内容は「外国人に道を教える」といったような実践的なものです。講師の方いわく、「店の場所を教えると高確率で“一緒にご飯を食べようよ”とおごってくれる」とのことでした。“タダ飯が食べられる”、そんな時期になるのかなと思っていたら、まさか知らない人と一緒に食事するのが考えられない時代になるとは……。驚きです。

ホテル室内で観戦プラン

──観客を入れるのかどうかも最後まで論争になっていましたが、結局は無観客ということになりました。

まだ無観客との決定が下される前、ニュース番組の街頭インタビューで男性が「チケットが当たったので、会場での“観戦”が楽しみです」と答えていたのですが、その「観戦」が一瞬、「感染」に聞こえたことがありました。ふたつが同音異義語だというのも言霊的に怖いですよね。

──オリンピックに向けて新たに建設されたホテル施設なども多かったですしね……。

家のテレビでただ観戦するのも味気ないので、“ホテルの室内で観戦”するプランなどあればいいかもしれません。他の部屋とも映像を繋いで一体感を出せればなおさら。選手情報や競技の知識などの資料もサービスで置いてあったら嬉しいですね。ただ自宅のテレビで流し見するのではなく、本腰を入れてオリンピックを観るいい機会になるのでは。

また、ホテルの食事も国や競技にちなんだものを付近のレストランから宅配で届くなどすれば、飲食業界も盛り上がるのではないでしょうか。そういったプランは何かないかと検索してみたのですが、まだコロナ禍になる前の“オリンピック観戦ツアー”しか見つけることができませんでした。

──そんななか、自宅観戦になる人も多いですよね。

実は私も無観客と決まるまでは現地で競技を取材する予定が入っており、事前予習としてバレーボール日本代表の『国際親善試合(5月1日vs中国)』をリモートで観戦しました。

時折、テレビで自宅などから見ているほかの視聴者も映し出されていました。選手たちが円陣を組んで手を重ね合わせるところでは、彼らも一緒になって手を画面に向かって差し出していたのが印象的です。新しい自宅観戦の楽しみ方な気がしますね。

──『選手村』が開村され、続々とアスリートたちが集まっていますが、歓迎セレモニー中止。ニュースでは「酒類OK(一人で自室でのみと要請)」や、「コンドームの配布」といったことが、例年とは違う取り上げられ方をされていました。

選手村のコンドーム……さすがに今回は濃厚接触がすぎますよね。選手村の様子を独占配信するなどのサービスがあれば、かなり視聴率が臨めるかもしれませんね。コンドームのある空間ということは、それなりに“何かが起こる”と予想されますし、『恋愛リアリティーショー』のような盛り上がりをみせるのではないでしょうか。「選手村のロビーで〇〇選手が〇〇選手にアプローチしています!」といった場面や、多国籍な空間での告白シーンは盛り上がりそうです。スポーツ選手同士だといろいろと展開も早かったりするのでしょうか。

──今回の五輪、個人的“見どころ”などはありますでしょうか?

競泳選手にイケメンが多いので注目しています。タトゥーをいれた選手も多いのでその柄からも目が離せません。新聞社の記者の方が、「今回のオリンピックは海外の選手が現地であまりが準備できていなから日本代表にメダルラッシュがありそう」といった予想もされていました。連日、IOCの利権問題であったり菅政権の失政、直前に開会式作曲担当の小山田圭吾さんが辞任するなど、さまざまな闇やドロドロがありましたが、それを帳消しにするような選手のパフォーマンスに期待したいですね

辛酸なめ子/漫画家・コラムニスト。
東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著は『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)『おしゃ修行』(双葉社)『魂活道場』(学研)、『ヌルラン』(太田出版)など。

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