ネットカフェに出没するクレーマーの実態「相手を見た目で選んでる」

ネットカフェに出没するクレーマーの実態「相手を見た目で選んでる」

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2021/02/21

緊急事態宣言が延長された。そんななか24時間営業を続ける、とある「ネットカフェ」。ここでは、理不尽な要求をしてくるクレーマーが日々、後を絶たないそうだ。コロナ禍の影響で起きた変化なども含め、女性店員が胸の内を明かしてくれた。

◆マスクを着けずに店内をウロウロする客

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※画像はイメージです(以下同)

話を聞いたのは、ネットカフェでアルバイトをする小川里佳子さん(20代・仮名)。周囲の他店は、コロナの影響で営業を自粛。一方、小川さんの勤めるネットカフェは24時間営業を続けている。緊急事態宣言以降、どんな変化が起きたのか。

小川さんによれば、以前よりも一層忙しくなり客層も変わったという。年齢層はうんと下がり、10代から20代の客が増えたそうだ。なかにはマスクをしていない客もいる。入り口で不織布のマスクを販売しているそうだが、店内をウロウロするときは外している人も多いそう。店内が快適だからといって、自宅と勘違いしているのだろうか。

何度も注意喚起を促しているが、店員たちは不安に陥っているとか……。

◆「エクセルのやり方を教えてくれ」と要求する女性客

さて、ネットカフェを利用する場合、ひとり1枚会員証がいるのだが、逆ギレしてくる客がたびたびいるらしい。会員証を作るためには料金がかかるため、その旨を伝えると「お金かかるのになんでひとり一枚もいるの?」とカードを作ることを拒否してくる客もいるそう。

小川さんは日々多くの客を相手にしているが、ある日のこと。店に一本の電話がかかってきた。相手は女性で「エクセルの操作を教えてほしい」とのことだった。いったい、なぜ、うちに……?

彼女の頭には無数のハテナが浮かぶ。なんのことか詳しく聞いてみると、前回来店したとき、エクセルの操作について店員に聞いたら、詳しく教えてくれたという。店内にコピー機があるので、コピーのやり方を教える程度は業務の範疇だが、エクセルなど個人的なものを教えることは過度な接客として禁じられてる。小川さんはその旨を説明した上で断った。

「前に田中くん(仮名)っていう店員に教えてもらったのよ。その子出してくれない?」と客は不機嫌気味に言った。

普段はそういったサービスは行っておらず、田中が過度の接客をしてしまったことを改めて謝罪し、教えることはできないと再び断る。

しかし客は納得せずに大激怒。

「でも、この前やってくれたのよ! 今日やらないと明日の会議の資料作れないんだけど、どう責任取ってくれるの!?」

困惑しながらも平静を装って何度も説得を試みた。ところが一向に客の怒りは収まらない様子。30分間電話での対応が続いた。その間、調理もできず、レジもできない。接客がなにひとつままならないため、「本部に電話してほしい」と伝えた。すると、客は「今から行くから!」と声を荒げて電話を切ったそうだ。

しかし実際には、その客は店に現れなかった。「ネットカフェをなんだと思っているのか」と小川さんは深く疑問に感じたという。

◆はしゃぐ団体客と自分勝手なお一人様の板挟みに

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店内にはビリヤードをするエリアがある。そこには、大きな声ではしゃぐ中年の団体客がいた。

ひとりでビリヤードをしていた40代の男性客が「あそこのお客さんうるさいから帰ったら教えてくれる?」と言い残し、突然出て行ったのである。

小川さんは、はしゃいでいた団体客に「もう少し声を抑えてもらえますか」とお願いした。それから数時間経ち、先ほど出て行った男性客が戻ってきたのだ。

しかし、団体客はまだ帰っておらず、ゲームの最中だった。すると、男性客は小川さんに向かって「いつになったら俺はビリヤード入れるわけ?」と文句を言ってきた。

「団体のお客様が帰られたらお声がけするとうかがってますが、まだ帰っておりません。それでもよろしければ入られますか?」

小川さんがこう返すと、男性客がものすごい剣幕でまくしたてる。

「俺はあいつらが帰るまで7~8時間も待ってないといけないの? 何時間待たせるんだよ!」

男性客はその間、マッサージシートに移動していたらしいのだが「すみません。ご移動なさいますか?」と聞くと「なんだおまえのその態度は!」と逆ギレしてきたそう。小川さんは「あまりの自分勝手さに愕然としましたね」と呆れ声。

ひたすら謝ってなんとか事なきを得たそうだが、扱いにはさぞ難儀したであろう。

◆すっぴんのほうがクレーマーに絡まれる

「2年働いても時給はたったの30円しか上がっていません。毎日心をすり減らして働いてるのに割に合わないですね」と小川さんは不満を口にした。

早く辞めて新しいアルバイトを探したいと考えているが、コロナのせいで職探しも難航しているそうだ。

小川さん曰く、クレームを受けやすい日には傾向があるという。

「いちゃもんをつけられたり、面と向かって怒鳴られたりするときは、決まってすっぴん。化粧をしているときよりもナメられやすく、相手は『こいつになら言ってもいい』という見た目の雰囲気で選んでいるように感じます」

理不尽なクレーマーたちは、その場にいる人をターゲットに怒る理由を探してはストレスを発散してるのだろうか。客という立場を利用し、憂さ晴らしをする人間の相手をするのはあまりにも大変すぎる……。<取材・文/桃沢もちこ>

【桃沢もちこ】

愛知県出身、'93年生まれ。好奇心旺盛の雑食オタクライター。主にアイドルを追っかけてます。趣味はサウナ、旅行、飲酒、カルト映画など。アングラカルチャーが好きです。Twitter:@mochico1407

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