サッカー日本代表MF鎌田大地の母校に現れた大器 阪田澪哉は選手権Vを手土産に、C大阪で飛躍を目指す

サッカー日本代表MF鎌田大地の母校に現れた大器 阪田澪哉は選手権Vを手土産に、C大阪で飛躍を目指す

  • スポニチアネックス
  • 更新日:2022/11/26

W杯で奮闘するサッカー日本代表MF鎌田大地(26)の出身校として知られる京都・東山高には、新時代の旗手というべきドリブラーがいる。MF阪田澪哉(18)は偉大な先輩とタイプは違っても、ピッチで放つ輝きでは同じ高校生の追随を許さない。全国選手権でつかみ取るタイトルでホップ、C大阪でステップ、そして世界へ羽ばたく若武者に、近日公開される動画と合わせて話を聞いた。(取材・構成 堀田 和昭)

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来季からC大阪への入団が内定している東山・阪田澪哉(撮影・長嶋 久樹)

本物は、日々の練習から違いを出す。全国高校サッカー選手権出場を決めた3日後のグラウンド。達成感をにじませることなく、阪田は必死にボールを追っていた。ボール回しや、ミニゲームの中でも、類まれな才能は隠せない。大会のスター候補に、まずは予選で見せたパフォーマンスの自己分析をお願いした。

「今大会はすべての試合で得点をするという目標があった中で、準々決勝(久御山、7ー1)と準決勝(京都共栄、1ー0)では得点できず、勝利に貢献できなかった。決勝(京都橘、3ー0)は絶対に決めてやると思って2点取れて、チームも優勝できたので、それは良かったです」

決勝で奪った2得点は、阪田のゴール嗅覚が光った。右サイドからのクロスをピンポイントで右足に合わせた先制点。そして追加点のほしい後半開始直後には、味方がヘッドで落としたボールを左足で冷静に決めた。1タッチのシュートは、数多いストロングポイントの一つ。絶妙なポジショニングが歓喜のシーンを生んだことも見逃せない。

「スピードを生かしたドリブルからのアシストだったり、ゴールっていうのが自分の特長。それを生かせるように、もっと努力しないといけないと思っています」

あらゆるポジションにトライした宇治FCジュニアユースを経て、東山ではサイドハーフで勝負することを入学直後に決めた。MF真田蓮司、松橋啓太らボールを散らせるタイプがチームにいたことも、決断を後押ししたのは間違いない。

「入学して、自分のスピードが高校でも通用するな、と感じて。そういう特長を出していけば、(パスを出す)彼らが使ってくれるし、だったら自分はサイドハーフでスピードを生かしたプレーをしようと決めました」

1年時はスピードに自信を持つ一方で、相手と競り合った時にフィジカルの弱さも痛感していた。「速いMF」から「速くて強いMF」へ。全体練習後のウェートトレーニングが実を結び、3年間で54キロから13キロの増量に成功した。プレースタイルの進化も、意識の変化がもたらしたものだ。

「中学の時は得点を取ることでなく、チャンスメークだったり、(ボールを)つなげることを強く意識していたんですけど、高校で得点を取る嬉しさとか知って、もっと決めたいと思うようになりました。福重監督から入学当初に“このチームで日本一を取る”と聞いて、勝ち続けるチームになるためには、自分が点を決めていかないといけないな、と」

サイドからの仕掛け、献身的な守備もレベルアップし、阪田は同世代でも抜きん出た存在に成長していく。ライバルの名前を聞くと、想像した通りの答えが返ってきた。

「関西だったら、名願斗哉選手(履正社)ですね。同じサイドハーフのポジションで、名願選手はプレミアリーグで活躍しているということは刺激になりますし、負けたくないな、と。あと、来年から(C大阪で)一緒にやる大迫塁(神村学園)の活躍を聞くと、自分も、という気持ちになります」

卒業後は、C大阪でプレーすることが決まっている。監督によって志向するスタイルは違っても、個を尊ぶ土壌が関西の名門にはある。大久保嘉人や香川真司、乾貴士のプレーに通じる「自由」が阪田のプレーにも…。そして最後に、選手権への意気込み、そして夢を尋ねた。

「チームの目標は日本一。個人としては、日本一になるために、自分の特長を出しながら、得点だったり、アシストだったりでチームの勝利に貢献していきたい。夢は、東山の先輩に鎌田大地選手というすごい人がいて、自分もああやってW杯に選ばれたり、海外のクラブで活躍できるようになりたい」

鎌田のパスを阪田が受け、ゴールへ猛然とドリブルするシーンが、そう遠くない未来に訪れるかもしれない。

◇阪田 澪哉(さかた・れいや) 2004年5月11日、京都府出身、18歳。サッカー選手だった父の影響を受け、幼稚園から競技を始める。桂坂サッカークラブJrから宇治FCジュニアユースを経て、東山高に入学。1年生からポジションをつかみ、2年時に出場したインターハイ、全国選手権はベスト8。今夏のインターハイは3回戦で矢板中央(栃木)に敗れた。2、3年とUー17日本高校選抜に選ばれ、今夏にはUー18日本代表としてSBS杯にも出場した。卒業後はC大阪に加入する。利き足は右。1メートル70、67キロ。

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