軽快な振り心地なのに力強い高弾道
「ディアマナ サンプ」シリーズは、カーボンシャフト最大の特長である「高い設計自由度」、「衝撃吸収性能」、「製品誤差の少なさ」を最大化させたハイクオリティーシャフトです。
今回はタイガー・ウッズ選手も4番アイアンに使用している、テーラーメイドの「P・770(#5〜9)」にi95Sを装着。ヘッドスピードの速いアマチュアの小坂さんと普通の筒コーチがコーステストを行いました。

スイングやタイミングに合わせて入射角とインパクトのコントロールができる「ディアマナ サンプ i95S」シャフトを、テーラーメイドの「P・770」に装着しコーステスト
「ディアマナ サンプ」アイアンは、カーボンシャフトにありがちな「ねじれ」や「しなり過ぎ」を抑え、ソリッドな打感とフィーリングで操作性が高いという特徴があります。
【写真】「ディアマナ サンプ」アイアンシャフトはどれで試す? 最新売れ筋アイアンランキング(有賀園ゴルフ調べ)
まずは小坂さん。普段から飛ばし屋なのにカーボンシャフトのアイアンを使っています。「カーボンシャフトはトルクが多くて曲がるとか、しなり過ぎて飛ぶけど曲がるなどといわれています。しかし、僕が使っているOTツアーアイアン(三菱ケミカル)は、今までで一番方向性も安定感も高いです」
「スチールシャフトも長年使いましたが、番手によって振りづらくなったり練習しているうちにヘタってしまったり、と悩んでいました。衝撃も少なく体への負担もないのでカーボンシャフトにしています」と小坂さん。

ヘッドスピードの速いアマチュアの小坂さんが打っても「少々ダフっても全然当たり負けしない」というほど、インパクト時のしっかりしたフィーリング&コントロールができる
シャープなデザインの「P・770」アイアンを手に、7番アイアンで打つのは何と180ヤード。真っすぐ糸を引くように飛び出したショットはグングン伸びて、ピンハイに着弾しました。
「アゲンスト(向かい風)でしたが、何とか届いてくれました。自分の使っているアイアンと比べて軽いので飛距離が出ますね。軽量でもしなり過ぎやブレが少なく高い弾道で振り抜ける強弾道シャフトですね」(小坂)
ヘッドスピードが速くても、スピン過多によるボールの上がり過ぎはありませんでした。いつも通りのスイングで力強いショットが打てたのは「ディアマナサンプ」アイアンならではかも知れません。
シニアゴルファーでも「ちょい軽&硬」だから分厚いインパクトが可能
続いて普通のヘッドスピード、シニアゴルファーでもある筒コーチが試打。「普段使っているのは重めのスチールシャフト。もっと飛ばしたいのはやまやまですが、振り心地が合わなかったり曲がるのは嫌なので、今のところカーボンシャフトは使っていません」(筒コーチ)
150ヤードのやや向かい風の中、筒コーチが手にしたのは8番アイアン。軽いフェードボールでピンを狙うと、やや右に逸れたものの飛距離は充分でした。

普通のヘッドスピードのシニアゴルファーでもある筒コーチは「高く上がってくれるのに前にボールが伸び、アイアンの芯がさらに広くなった感じ」
「全体的な振り心地はすごく軽快。特にトップから切り返し時に余計なしなりやしなり戻りが少なく、自分のタイミングでしっかりとインパクトできました。試打クラブの『P・770アイアン』はロフトが立っている飛び系ではないですが、ディアマナ サンプを装着すると“飛びと寛容性”がアップしていました」
「重く感じないのにしっかり感はあって、しかもカーボン特有のスピードアップ効果も体感できる新鮮な感覚です。打つ前の想像と違ってビックリしました!」と目を丸くしました。
ところで「ディアマナ サンプ」アイアンシャフトはどんなゴルファーに合う? の問いに筒コーチ。

「ディアマナ サンプ」アイアンシャフトは、ハイクオリティーな性能を求めるゴルファーにピッタリ
「85~115グラムまで幅広い重量スペックがラインアップされているので、ヘッドスピードに関係なく幅広いゴルファーが使えます。数字より軽快にスイングできる気がします。高さもインパクトの力強さもある、今までになかったタイプのアイアンシャフトです」
「もっとスコアメイクしたい“アスリート志向”のゴルファーが装着すれば、P・770アイアンのようにスタンダードなロフトのモデルでも “飛んで曲がらない”アイアンになってくれそうです。ラクに打って飛ばしたいゴルファーよりも、自分のスイングでしっかりショットしたいゴルファーの方が、唯一無二の特長を実感できると思います」
三菱ケミカル「ディアマナ サンプ」アイアンシャフトは、ハイクオリティーな性能を求めるゴルファーにこそ好フィーリングと好結果をもたらすようです。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン 「FITTING」編集長を務める。
猿場トール