【社説】既成世代を恥じ入らせた韓国チーム「ロールドカップ」優勝の快挙

【社説】既成世代を恥じ入らせた韓国チーム「ロールドカップ」優勝の快挙

  • 中央日報日本語版
  • 更新日:2023/11/21
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「2023リーグ・オブ・レジェンド・ワールドチャンピオンシップ(ロールドカップ)」決勝戦が開かれた19日午後、ソウル九老区(クログ)の高尺(コチョク)スカイドームでファンが優勝セレモニーを観覧している。[写真 共同取材団]

「eスポーツ界のメッシ」と呼ばれる「Faker」イ・サンヒョク率いる韓国チーム「T1」が世界最大の大会である「リーグ・オブ・レジェンド・ワールドチャンピオンシップ(ロールドカップ)」決勝戦で中国チーム「WBG」を破って優勝を飾った。イ・サンヒョクとT1はそれぞれ4回優勝という大記録を打ち立てた。韓国選手の善戦に劣らず驚いたのはeスポーツの熱気の高さだった。一昨日にソウル高尺スカイドームで開かれた今回の対戦チケットは8月の事前前売りの際に20分で完売した。チケットを手に入れられなかったファン1万5000人は肌を切るような寒さの中でもソウル光化門(クァンファムン)広場に集まって街頭応援に精を出した。闇チケットがイム・ヨンウンのコンサートを凌駕するという話が出るほどだ。

あなたがこのような熱狂に慣れていない既成世代なら、韓国青年の成就に喜ぶ前にeスポーツに対する偏見と固定観念から一度振り返ってみる必要がある。選手たちはゲームが中毒性有害物という社会の偏見と対抗して戦ってこなくてはならなかった。2003年プロゲーマーのイム・ヨハン選手のインタビューはまだ膾炙する。男性司会者がイム選手に「現実の中でも危機感のようなものは感じられますか。誰かが自分に危害を加えるかもしれないという…」と質問した。女性司会者は「暴力団側とつながっているという話もある」ともした。ゲームを犯罪と暴力に関連させるような質問にあきれる世界的な選手の表情がeスポーツの現実を示す象徴として繰り返し引き合いに出される。わずか2年前まで維持されていたシャットダウン制(青少年の深夜ゲーム接続遮断)もある。2012年フランスで開かれた大会に参加した韓国の中3のプロゲーマーが試合中に「あ、そうだ。シャットダウンされてしまうんだった」という言葉を残した後、セットをあきらめて世界を戸惑わせた。

このような障壁を突破してeスポーツ強者の頂点に立った青年たちの国家経済的寄与も注目されている。今大会の経済的効果が少なくとも2000億ウォンに達するというのが関連業界の分析だ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は昨日、T1選手団を激励して「ゲーム産業が国際競争力をつけて世界市場を先導することができるように力強く後押ししていく」と話した。今回の快挙にもかかわらず、韓国社会全般がeスポーツを牽引(けんいん)してきた青年世代をどれくらい理解しているのかは疑問だ。先日、与党「国民の力」労働委員会委員が高陽市(コヤンシ)の注葉(チュヨプ)駅付近で「私たちの息子娘、修能も夢もGGして遊ぼ(LoLしよ)う~」という横断幕を掲げて受験生を怒らせた。「Good Game」が語源のGGは、ゲーマーの間ではゲームをあきらめる時に主に使用する。よく知りもせずに表面だけ真似して彼らの心だけを傷つけた。昨日、事務総長が謝った共に民主党の「政治のことは分からないが、私はいい暮らしがしたい」という青年蔑視の横断幕もこれと別段違いがない。「ゲームは芸術だと考える」(イ・サンヒョク)、「韓国から始まって地球の反対側まで文化として位置を確立した」(イム・ヨンファン)は選手たちに共感して育成政策を施行してこそeスポーツの光栄は継続することができる。

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