職人がバームクーヘンを焼き上げる様子を間近で見学
自然に学ぶをコンセプトに、遊び心ある仕掛けがいろいろある「ラ コリーナ近江八幡」。新しくできた「バームファクトリー」は、メインショップから入って右側、カステラショップの通路奥にあります。
店内に一歩入ると、そこは文字通り工場でバームクーヘンを焼き上げる職人の姿を、ガラス越しに見ることができます。

バームファクトリーの店内入り口。反対側にチームラボによるタッチパネルサイネージ「Digital Information Wall」がある
クラブハリエ初となる見学通路があるファクトリー
1日約2万5000個焼き上げるというバームクーヘン。数は多くても創業当時からのクオリティはそのままにしたいと、クラブハリエでは「手づくりのバームクーヘン」を大切しています。
卵、バター、小麦粉、砂糖と、シンプルな素材を使う生地。安全で衛生面に考慮しながら、職人が必ず素手で生地の仕上がりを確認するといいます。「バームクーヘン全体がふるふると揺れる焼きあがり」を目指すには欠かせない工程で、一人前の職人になれるかどうかは、生地づくりが、上手くできるようになることがポイントの一つです。
「バームファクトリー」では、さまざまな技術を必要とするクラブハリエのバームクーヘンが、職人の手でつくられていることを知ることができます。

見学通路には1号機のバームクーヘン焼成機を展示
工場見学は、階段で2階に上がりスタートします。まず最初にあるのが、歴代のパッケージです。各ショップ限定のものや、アニバーサリーのパッケージなど、知っているものが一つは必ずあるはず。じっくり見ていると時間が経つのも忘れるくらいです。

干支やキャラクターなどいろんなデザインが一堂に会す「パッケージミュージアム」
フロアを進むと生地作り、約350度の高温で焼成、バームクーヘンを冷ましてフォンダン(砂糖とリキュール、水、寒天による)を塗る作業、そして1本で23個のバームクーヘンminiができていく様を見学できます。

どの工程も真剣なまなざしで職人が作り上げる
工場見学が終わったら2階のカフェへ
バームファクトリーの2階にはカフェスペースもあります。中央の丸いところがオープンテラスで、そこを囲むように席があります。

木の温もりを感じる開放的な空間
実は、建物を上から見るとバームクーヘンになっていて、テラス席のところがちょうど芯棒の部分にあたるそうです。

バームファクトリーを上から見た風景
メニューは「焼きたてバームクーヘンmini」セット。バームクーヘンに合うコーヒー、アッサムティー、アールグレイティー、リンゴジュースなどからドリンクを選ぶことができます。

しっとりとしたバームクーヘンは生クリームを添えて
バームファクトリー限定のおみやげを買いましょう
1階にあるショップでは、さまざまなバームクーヘンを販売。焼きたてバームクーヘンminiを1個から買えます。バームファクトリ―限定パッケージは、シンプルで環境に配慮した素材を使用しています。
また、バームクーヘンをスライスしてオーブンで焼いたドライバームなどもあり、バームクーヘンのアレンジ菓子を買うこともできます。

焼きたてバームクーヘンmini1個432円
また、バームクーヘンminiの両端、MIMI(耳の部分)を販売。味に変わりはないのに、捨てられてしまうのを1gでも減らしたいとSDGsの観点からも話題に。少し香ばしさもあるような味で、おいしくてリーズナブルなのも嬉しいです。
クラブハリエのバームクーヘンがおいしい理由を知る「バームファクトリー」。衛生に気を付けて安全なことはもちろん、心を込めて一つひとつ理想のバームクーヘンに近づくように焼き上げる職人の皆さんの姿を見ると、カフェで味わったり、買って帰って食べたりする、手づくりバームクーヘンが愛おしく感じるもの。ついついじっと見つめて、いつもより時間をかけてゆっくり味わいたくなりますよ。

MIMIスモール3個入810円
土井淑子 撮影:佐藤佑樹