台詞の代わりにダンスを言語に演劇!『梅棒』が話題。口コミで普及した意外なワケ

台詞の代わりにダンスを言語に演劇!『梅棒』が話題。口コミで普及した意外なワケ

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  • 更新日:2022/01/20

舞台の沼にハマる Vol.4

舞台に興味はあるけど、何を観ればいいのかわからない。そんな人のために、その道のプロたちが舞台の世界をナビゲート。多くの人々の心を摑む、舞台の面白さの秘密を教えてもらいました!Vol.1【伝統美に溺れる、歌舞伎沼】から読む

J‒POP×ダンス×演劇の“梅棒”沼

J-POPを組み合わせ、台詞を使わずダンスで演劇をする『梅棒』という劇団が、話題を呼んでいます。SNSやサブスクなどの配信時代に、あえて生の空間だけで勝負する強みと魅力を、演出家・振付師の顔も持つ梅棒代表の伊藤今人さんが、熱く解説!What is 梅棒?ダンスを言語に、既存のJ-POPを組み合わせて、演劇をつくるダンスエンターテインメント劇団。2012年『Legend Tokyo chapter. 2 』で優勝。団員は11人。それぞれが俳優や振付師、演出家、ダンサーとしても活躍中。

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【ダンスを言語に物語を紡ぐ複合的エンターテイナー】伊藤今人

劇場でしか見られないレアさが口コミで話題に!

梅棒は、既存のJ-POPを20曲くらい組み合わせて、1時間半のストーリーを展開していく劇団なのですが、台詞の代わりにダンスを言語にしています。権利の関係で、劇場でしか僕らのフルの舞台を楽しんでいただくことができないのですが、SNS時代に、あえて生でしか見ることのできないレアさが評判を呼び、毎公演沢山のお客様にお越しいただいています。終演後には、リピーターチケットを求める長蛇の列がいつもできています。

売れている曲には世代を超えて盛り上げる力がある

梅棒が舞台をつくる時に大切にしているのは空間です。モニターでは感じられないような、照明、人の配置と動き、演者とお客さんとの一体感、そして誰もが知っているJ-POPのパワーを感じてもらえるはずです。毎公演、オリジナル曲を何曲か作るのですが、やっぱり既存の曲の面白さってあるんですよね。「この曲がこんな風に使われるの?」とか、予想もしなかったフィットの面白さ、有無を言わさない高揚感があるんです。例えば、ゴールデンボンバーさんの『女々しくて』やB'zさんの『LOVE PHANTOM』、CHAGE&ASKAさんの『YAHYAH YAH』、X JAPANさんの『Rusty Nail』は、いかれた歓声が巻き起こって、会場が揺れる程盛り上がりました。お客さんの世代はバラバラですが、曲を知らなくても大盛り上がりできちゃう。そんな大きな音楽のパワーをお借りしてつくっている舞台です。

沼と沼をつなぎ、推しが推しを呼ぶ。それが梅棒という巨大な沼

裏も表も前のめりで盛り上げるモチベーター

僕は俳優・ダンサーとして表にも立ちますが、演出家・振付師として舞台をつくる顔もあります。制作の時は、ダンス・演劇・J-POPの3つの要素を組み立て、演技もダンスも音楽も指導できるバランス力が長所です。逆に演者の時は、演出家の意図を汲んでどうエゴを通すか。どちらの現場でもポジティブに振る舞うことは大事にしています。裏でも表でも受け身になると面白くないし、作品にも愛がなくなっちゃうんですよね。スタッフとしても役者としても、作品を良くする方向で、前のめりでいることが大事だと思います。それがみんなに伝染して、現場も作品も良くなるんです。僕は尖った専門分野では大したことはしていなくて、複合的なモチベーターなんです。舞台の入り口に梅棒は一番ふさわしいと思っています。演劇、ダンス、ライブ、演者のファンとしてなど、様々な入り口があって間口も広く、堅苦しさもないので。そして、分かりやすい! 梅棒で知ったアーティストのライブに行ったり、推しが推しを呼ぶ流れもあります。違う沼だと思っていたら、全部繋がってて大きな沼だった!なんて存在が、梅棒。あらゆる沼を繋ぐ巨大で深い沼を体感してみてください!

梅棒 13th “RE” WORK『風桶』

2016年、全公演満員札止めとなった人気作がパワーアップ!〈愛知公演〉2022年1月20、21日名古屋市芸術創造センター

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Profile

1983年生まれ。東京都出身。演出家、振付師、俳優、ダンサー、MC、梅棒代表。GReeeeNや嵐、AKB48、宝塚歌劇団や2.5次元など数多くのライブや舞台の演出・振り付けを手がける。

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撮影/ISAC(SIGNO) 構成・文/伊藤由美子 ●再構成with online編集部

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