“幸せを招く花”と残雪と... 絶景の飯豊連峰・門内岳

“幸せを招く花”と残雪と... 絶景の飯豊連峰・門内岳

  • BSN NEWS
  • 更新日:2022/06/23

『カメラマンが魅せられた風景』~花畑が広がる飯豊連峰・門内岳~

標高およそ1600メートルに立つ見晴らし抜群の山小屋に一泊し、この時期にしか見られない絶景を撮影しました。(取材日 5月12日)

時刻は早朝の5時。新潟県胎内市の奥胎内ヒュッテから乗合タクシーに乗り10分、足の松尾根登山口へ。山小屋の管理のために登る、飯豊歴60年超えの佐藤喜代蔵さん(79歳)と共に山頂を目指します。

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【胎内・北飯豊の会 佐藤喜代蔵さん】「飯豊はホントにキツイです。稜線までがキツイ。大石山までですね。それ乗り越えれば天国みたいな稜線が待っています。もう、花で素晴らしいですよ!」

南北20キロにわたり連なる飯豊連峰。今回目指すのは標高1887mの門内岳。まずは1562mの大石山へ登り、頼母木小屋(たもぎごや)で一泊。翌日に門内岳の山頂を目指します。どこから登っても“キツイ”といわれる飯豊。このルートも急な登りが続きます。

【崖を渡って来た登山客】「怖いことは怖いけど、ロープありますから。きょうは天気もいいですし、上でイチゲ見たいと思って来ました。イチゲの大ファンです。楽しみ」

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「今年は雪が多いですね」

「この時期、お花を見たさに毎年、来てます」

「雪があって、また花が咲いて…。山は面白いです」

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「もう何回も来てるけど、年々年々きつくなる。(山肌が)ゼブラ状になって、これが飯豊の特徴。今日は稜線も見えてきれいですね」

登ること5時間―。

登山口から大石山までの標高差はおよそ1100m。

【山頂で休む登山客】「私も来るときすごくバテて、荷物も重すぎたんですけど、ハクサンイチゲを見たらその疲れも吹っ飛んで最高でした」

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雪解けの時期に白い花を咲かせるハクサンイチゲ。花言葉は「幸せを招く花」。

【埼玉と群馬からの登山客】「素晴らしい。初めてだけど来てよかった」

「ホントに白くて可憐。写真も残雪をバックに撮ると、ハクサンイチゲと残雪がすごくきれい」

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【花畑で出会った登山客】「この景色は独特で、どこでもは見られない。二ツ峰っていう山を入れて、前にイチゲを入れるっていう写真が定番」

花畑から少し登ると、今夜泊まる頼母木小屋に到着。標高およそ1600mに立つこの小屋からの見晴らしは抜群。

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【うどんを食べている登山客】「最高です。景色が抜群ですからね。雲が流れていくのと、その雲が影になったりしてすごくきれい」

【水汲み場の登山客】「気持ちいいです」

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「ここの水場を必ず計算に入れて水を持つ。(水場が)無かったら、3リットル、下手したら4リットルぐらい持つ必要が…」

山の上のオアシス、頼母木小屋。食料や寝袋は必須ですが、誰でも利用できます。

この日、小屋番として泊まっていたのは、佐藤さんの同級生、亀山東剛さん(79歳)。軽く500回以上は登っているというレジェンドです。

【胎内・北飯豊の会前会長 亀山東剛さん】「数多く登ってますけど、毎回新しい発見がある。『あっ、ここにこんな花が咲いていたんだね』とか。だから何度登っても飽きない。今回ここで4日目ですが、3回とも夕日が全く違った夕景でしたね」

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この日の夕日も素晴らしいものでした。

そして翌朝4時―

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【朝日の写真を撮っていた登山客】「めったに出会えない朝の光景。この赤みはただごとじゃない。この染まり方は普通じゃない。きょうの赤は最高でしたね」

門内岳へ向かう登山道には、初夏の花たちがもう咲き始めていました。中にはここ飯豊にしか咲かない花も。

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【スマホで花を撮っていた登山客】「イイデリンドウですね。小さいんですよ。『飯豊の星』って言うんですよ。形が星形だからかな。ファンも多いと思います。咲く頃には登山客がいっぱい来る」

雪の上を歩けるのもこの時期ならでは。長い尾根は山形との県境になっています。頼母木小屋から2時間、ようやく門内岳の山頂に着きました。登山道のずっと先に飯豊本山(2105m)が見えます。

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この日は頼母木小屋と門内小屋で、ヘリによる荷上げが行われていました。小屋の補修資材や緊急時の食料などを、会のメンバーと胎内市の職員が6人がかりで運びます。

【胎内・北飯豊の会 矢沢和夫さん】「何とか荷物を上げることができました。色々な物を上げた…。大事なのはAED。何年か前に隣の小屋で心停止になった方がいたが、それでAEDで心臓が動いて、今は元気にされている」

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遭難を防ぐ拠点にもなっている山小屋。胎内市が管理する頼母木と門内の小屋には、シーズン中は「胎内・北飯豊の会」のメンバーが交代で泊まり、小屋の管理と登山道整備をしています。

【胎内・北飯豊の会 佐藤喜代蔵さん】「みんなほとんどボランティアだと思ってやっている。みんな山が大好きだから。この素晴らしい景色を見てもらいたい。そして将来の子どもたちに残していきたい。できるところまで頑張ります」

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