車内は高温、危険なレベル バスに児童置き去り「命を落としかねない環境」 沖縄・糸満市

車内は高温、危険なレベル バスに児童置き去り「命を落としかねない環境」 沖縄・糸満市

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  • 更新日:2022/09/23
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糸満市北波平の営業所で待機する市内周遊バス「いとちゃんミニ」=22日

糸満市営の市内周遊バスで小学生1人が車内へ置き去りにされていたことが分かった。今月5日には静岡県の認定こども園の通園バスに置き去りにされた女児の死亡事件が発生したばかり。医師は熱中症や脱水症状で「危険な状況になり得た」と口をそろえた。

日本自動車連盟(JAF)の実験によると、気温35度でサンシェードや窓開けをせず、正午から4時間、炎天下に置いた車内の温度は52~57度まで上昇する。エアコン停止から15分で、人体に危険なレベルに達するという。今回、児童が閉じ込められたのは午後5時2分から約8分間だった。

救急医の林峰栄医師によると、体温より気温が高くなると熱が体に入ってきて熱中症になる。林医師は「子どもは大人と比べて体温調整機能が発達していないので暑さには弱く、熱中症になりやすい」と指摘。「今回は危険な状況になり得たのではないか」と話した。

浦添総合病院救命救急センター長の米盛輝武医師も「子どもは大人と比べて体の水分の出入りが激しく、脱水症状になりやすい。一つ間違えれば命を落としかねない非常に危ない環境だった」と言う。「このような事案を起こさないことが大事だ」と話した。

バスを運行する糸満市は運転手と運行管理者らによる車内の二重チェック導入のほか、午後7時の最終点検では車内に人がいないか確認するよう受託会社に要望。車内に取り残された場合に押す通報ブザーの設置も検討している。

(社会部・比嘉太一、南部報道部・又吉健次)

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