「エール」戦争編完結 弘哉君にも悲劇 裕一は「自我の喪失」吉田照幸監督も感嘆した窪田正孝の台詞回し

「エール」戦争編完結 弘哉君にも悲劇 裕一は「自我の喪失」吉田照幸監督も感嘆した窪田正孝の台詞回し

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  • 更新日:2020/10/16

俳優の窪田正孝(32)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は16日、第90話が放送され、約1カ月続いた戦争パートが完結した。

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連続テレビ小説「エール」第90話。音の音楽教室に通っていた弘哉(山時聡真)も戦死したことを母・トキコ(徳永えり)から伝えられ「音楽が憎い」と自責の念にさいなまれる裕一(窪田正孝・上)(C)NHK

朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶり。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909―1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。

第90話は、1945年(昭20)8月15日、長かった戦争がようやく終わる。梅(森七菜)を助けようとして戦火に巻き込まれた岩城(吉原光夫)は入院生活を続けていた。裕一は自分の作った音楽が人々を戦うことに駆り立て、その結果、若い人の命を奪ったと自責の念にさいなまれ、曲を書けなくなる。一方、劇作家の池田(北村有起哉)は戦争孤児のドラマの企画をNHKに持ち込む…という展開。

<※以下、ネタバレ有>

一足先に1人、故郷・福島から東京に戻った裕一は、かつて音の音楽教室の生徒で予科練に合格した弘哉(山時聡真)も戦死したことを母・トキコ(徳永えり)から告げられ、ショックを受ける。福島から戻った音と華(根本真陽)も呆然。弘哉に恋心を抱いていた華は泣きじゃくった。

裕一「(廊下に座り込み)華…弘哉君が亡くなった。僕のせいだ。僕のせい」

音「あなたのせいじゃない。あなたは自分の役目を果たしただけです」

裕一「役目…?音楽で人を戦争に駆り立てることが僕の役目か?若い人の命を奪うことが僕の役目なのか?音…僕は音楽が憎い」

語り(津田健次郎)「この日以来、裕一は曲を書かなくなりました」

第84話(10月8日)、弘哉が古山家に予科練合格の報告に訪れたのは1944年3月。弘哉は15歳、華は11歳だった。

今週第18週「戦場の歌」の脚本も執筆したチーフ演出の吉田照幸監督(50)は「裕一にとっては、すべての自我の喪失。自分の信じていたものがすべて崩壊していきました」と総括。裕一が戦後に名曲「長崎の鐘」などを生む大きな背景となる今作最大のヤマ場の1つとなった。

「僕は音楽が憎い」という裕一の台詞は「何度も書き直しました。窪田さんがつぶやくように表現してくれたのが、非常に印象に残りました。台本だけ読めば、叫ぶように言ってもおかしくない台詞。『ああ、この人はここまで追い詰められていたんだ』。凄いと思いました。あそこの一連のシーンは(二階堂の顔が見えるように)廊下の奥側から撮ったんですが、『僕は音楽が憎い』のカットだけ逆側(二階堂の背中越し)から窪田さんの横顔を撮りました」と明かした。

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