ガーシー被告「一生かけ謝罪続ける」低姿勢貫く 東京地裁初公判

ガーシー被告「一生かけ謝罪続ける」低姿勢貫く 東京地裁初公判

  • 毎日新聞
  • 更新日:2023/09/19
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ガーシー被告の事件を巡る経過

動画投稿サイトで著名人らを繰り返し脅迫したとして暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などに問われた元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)被告(51)は19日、東京地裁(佐伯恒治裁判長)で開かれた初公判で脅迫発言を認め、「本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

【ポケモンTシャツ着て…帰国後、移送されるガーシー氏】

「どれだけ謝罪しても過去はなかったことにはなりません。それでも私は一生をかけて謝罪を続けるつもりです」。暴露系ユーチューバーとして著名人らを責め立て、世間の注目を集めたガーシー被告は、法廷で傍聴席に向かって深々と頭を下げ、低姿勢を貫いた。

被告は2022年7月の参院選でアラブ首長国連邦(UAE)から異例の選挙戦を展開して初当選。ただ、登院することはなく、UAEのドバイから脅迫するような動画の配信を続けたとされる。画面に映る時計を米ハワイ州の時刻に合わせ、暑い日でも長袖の服を着て自らの居場所を悟られないようにしていたという。

しかし、参院で除名され、国際手配された末、23年6月に逮捕。帰国直後の成田空港では、ラフな格好で報道陣にも笑顔を見せていたが、起訴後の保釈も認められず、勾留が続く。19日の初公判には、白いワイシャツに黒いスラックス姿で現れ、終始神妙な面持ちだった。

公判の冒頭、脅迫発言について「間違いない」とはっきりした口調で認め、「逮捕から3カ月、罪の償い方を考えてきた」と訴えた。80歳ぐらいの母親が地元・兵庫から被告を支援するために上京したと明かし、「母を裏切り、悲しませることは絶対に致しません」と述べた。

検察側は、被告から脅迫されたという俳優の綾野剛さんの供述調書を朗読した。綾野さんは「仕事に影響が出て、ファンも離れて、精神的に壊れそうになり、俳優業を続けられなくなるのではないかと感じた」と当時を回顧し、「二度とこのようなことをしないでほしい。今も続くネット上の中傷が無くなる、そんな判決を望みます」と求めた。

公判には18の一般傍聴席を求めて560人が並んだ。倍率は約31倍だった。【斎藤文太郎】

毎日新聞

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