
ラ・リーガのハビエル・テバス会長が、改めて人種差別事件について口を開いた。スペイン『アス』が伝えた。
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事件は21日、ラ・リーガ第35節のバレンシアvsレアル・マドリーで発生。マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが人種差別の被害に遭った。
バレンシアのファン・サポーターによる人種差別チャントや侮辱的な発言、さらには物の投げ込みなどが発生し、試合は大荒れ。そしてスペインサッカー連盟(RFEF)は23日、バレンシアに対してスタンドの5試合閉鎖の処分を言い渡している。なお、現在はバレンシアから異議申し立てされている状況だ。
一方で、テバス会長は、ヴィニシウスとツイッター上で舌戦を繰り広げることに。選手を守る立場でありながら、ヴィニシウスの訴えに対していちゃもんをつけるような形となり、心配の声をかけることなく主張を続けたことが大きな話題に。ファンからは辞任を要求されるなど、こちらも大きな問題となった。
そんな中、テバス会長がメディアの前に登場。ヴィニシウスがシーズンを通して受けている人種差別について分析。その中で、自身のツイートを弁明しながらも、謝罪した。
「ヴィニシウスを批判はしたくなかった。我々は人種差別と戦ってきた。彼はラ・リーガの根幹を成す存在だ。彼を批判するつもりはなく、我々が行っている全ての情報を提供するつもりだった」
「だから悔しい」
「このリーグのことは知っているし、制裁がなかったことに不満がある。ただ、私が間違っていたのは確かだ」
また、今回のバレンシア戦後にはヴィニシウスと話していないとのこと。制裁を加える権限を持つのはスペインサッカー連盟(RFEF)であるとし、落ち着いてから、ラ・リーガの立場について説明したいと語った。
「バレンシア戦での出来事の後、私は彼と話そうとはしていない。彼やエージェントが落ち着いたら、問題なく話すつもりだ」
「私はヴィニシウスがスペインサッカー界に残り続けることを願っている。もし我々に権限があるのであれば、こうした行為を制裁するだろうということを示したい」
「彼が誰に権力があるのか分かっていないことは理解している」
加えて、この件を受けてラ・リーガのイメージダウンが著しい状況。テバス会長は、改めて人種差別反対であることを示し、イメージの改善に向けて取り組むとした。
「もちろん心配はする。そうでなければおかしいだろう」
「スペインとラ・リーガには人種差別はない。こうした行為と戦おう。私にとっては心配事であり、我々はそれを終わらせるために取り組むつもりだ」
「このことと戦わなければいけない。これは我々が受けたダメージだ。泣き寝入りするつもりはないし、失った評判を回復するために働くつもりだ」
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