
やめたもの、捨てたものランキング(写真提供:illust AC)
5月26日の『ノンストップ!』の「サミット」のテーマは「やめてすっきりしたこと」。反響の大きかった『婦人公論』2023年4月号の「やめたもの 捨てたもの1位は?」アンケート結果記事を再配信します。*******やめたいと思いつつ、重い腰を上げられずにいる人も多いでしょう。でも、一歩踏み出してみたら、「軽やかな毎日が待っていた」という声が聞こえてきました。(イラスト◎多田景子)
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最近、やめたもの・捨てたものは?※複数回答可
1位 年賀状
2位 セール品の購入
3位 衣服
4位 お中元・お歳暮
5位 夫婦一緒の寝室
6位 来客用の寝具
7位 食器
8位 アイロンがけ
9位 同窓会
10位 固定電話、運転免許
以下、生命保険、白髪染め、買い置き、習い事、健康サプリ、自転車、車、ダイエット、夫の昼食づくり、近所付き合い、遠方のお墓、夫、お酒、投資、孫の世話、子ども家族への援助、持ち家 など
やめたきっかけは?
〈習慣について〉
●年賀状
友人、親戚などの親しい人とはメールでやりとりをするようになった (76歳・年金受給者)何年も会っていない友人に、毎年「元気?」と書いて送っていました。その友人が亡くなり、葬儀の時に何年も病気で苦しんでいたことを知って、儀礼的に年賀状を書いていたことを後悔したから (75歳・パート)
●お中元・お歳暮
現役をリタイアして収入が激減。贈り物をしている場合ではありません (63歳・主婦)食べ物の好き嫌いが激しいわが家では、口に合わないものは結局捨てることに。もったいないので、こちらから送らないだけでなく、いただかないようにするため、お世辞でも「美味しかった」などとは言わない(60歳・年金受給者)
●アイロンがけ
いまや、服のシワを気にして出かけるようなところもありませんので (64歳・主婦)

(イラスト◎多田景子)
●白髪染め
若く見られたくて染めていたけれど、頭皮の湿疹に悩んでいたこともあり、退職を機にやめた(72歳・年金受給者)
●買い置き
引っ越しの際、未使用のタオル、洗剤類、食品だけで段ボール4箱分もあったうえ、賞味期限切れの食品も山ほど出てきた。詰替用洗剤に貼られていた値札は、なんと6年前に住んでいた町のホームセンターのもの。自分に心底あきれ、心を入れ替えざるをえず…… (48歳・会社員)
●ダイエットサプリ
高いわりに効果を感じられず。サプリをやめて食生活を変えたら自然に体重が減ってきた(65歳・主婦)
●夫の昼食づくり
定年退職後、食後の皿洗いもしない夫。私は忙しいので、昼食ぐらいはいいだろうと放っておいたら、自分でつくり、食べだした。しめしめと思っている(69歳・年金受給者)
〈人間関係〉について
●夫婦一緒の寝室
子どもたちが独立したので個室を確保。テレビ(ネットにも繋いだ)、ラジオ、タブレット端末、こたつ、湯沸かしポットを置くなど、自分の部屋づくりに邁進中です (60歳・保育士)夜中に何度もトイレに行く夫のせいで、睡眠不足が限界を迎えたから (70歳・主婦)
●同窓会
高校を卒業して60年近く、話題は毎回、恩師の噂、当時の学校行事、初恋などなど。まるで歴史の教科書を飽きずにめくり直し続けているようで、いい加減うんざり。残り少ない人生、やり残したことや新しい出会いに力を注ぎたい (75歳・自営業)
●近所付き合い
もともと積極的に交流していたわけではないですが、コロナ禍で誰も訪ねてこなくなり、そのまま現在に至ります(55歳・パート)
●親族との付き合い
両親が他界し、価値観の違う妹と付き合う理由がなくなった。妹からは年賀状が届くが、私は返事を出していません(70歳・主婦)
●友人との付き合い
還暦を目前にして、性格が合わない人と無理に付き合う時間がもったいないと思うように(57歳・主婦)

(イラスト◎多田景子)
●夫婦
曇り空のような毎日を送るなかで、人の価値観は変わらないと悟り、離婚 (71歳・年金受給者)
●孫の世話
体力が奪われ、このままでは病気になる! と危機感を覚えたから (63歳・主婦)
●子ども家族への援助
娘や嫁、孫に好かれたい一心で、服やおもちゃを手作りしてプレゼントしてきました。でも、本当は得意じゃないし、手作りも好きじゃない。ふと、無理をしていた自分に気がついた(75歳・パート)
〈もの・資産について〉
●衣服
年齢を重ね、サイズやデザインが合わなくなった。仕方がないことですね (62歳・パート)
●来客用の寝具
1年に2回くらいしか使う機会がないので。終活中だし、必要なものだけで暮らしていきたい(81歳・年金受給者)
●食器
年々、食が細くなり、大きめの食器も重く使いづらくなってきたので (55歳・自営業)
●固定電話
勧誘の電話ばかりになってきたので解約しました。固定電話を手放すことに不安もあったけれど、不便は感じていません(59歳・パート)
●運転免許・車
自分の運転技術に自信がなくなって (74歳・年金受給者)体調を崩した際、子どもから「この機会に返納したほうがいい」と言われて、しぶしぶ了承しました (73歳・年金受給者)
●遠方のお墓
バスで1時間かかる先祖代々のお墓。これでは私の死後、子どもたちが来ないだろうと思い、近くにある永代供養墓に切り替えることに (76歳・年金受給者)

(イラスト◎多田景子)
●生命保険
「お守りがわりに」と言う販売員に乗せられ、なんとなく入っていた保険。得なのか損なのか自分で理解できていないものに入っていてもしょうがないと思い、10年目の更新のタイミングでやめた (48歳・主婦)
●持ち家
離婚して、ひとり暮らしをスタートする第一歩として(67歳・パート)年をとり、広い家はかえって不便だと感じるようになりました(88歳・年金受給者)※このアンケートは『婦人公論』本誌、メールマガジンおよび公式サイトにて募集したものです
●回答者数…… 177人 ●平均年齢……63.6歳
「婦人公論」編集部