DeNA三浦大輔監督は続投へ 「変わらないコーチ陣」の刷新はあるか

DeNA三浦大輔監督は続投へ 「変わらないコーチ陣」の刷新はあるか

  • NEWSポストセブン
  • 更新日:2021/10/14
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三浦大輔監督が就任した昨年オフはほとんどのコーチ陣が留任しているが…(時事通信フォト)

昨年、異例の留任が続出したコーチ陣の刷新は行われるのか──。DeNA三浦大輔監督が来季続投の方針が報じられている。今季は新型コロナウイルスによる影響で外国人選手が開幕に間に合わないという異常事態が発生。3、4月は6勝21敗4分の借金15と大きく出遅れた。しかし、5月以降は46勝47敗11分(10月13日現在。記録は以下同)と勝率5割まであと一歩と持ち直している。

来季は2年契約の2年目。ラミレス前監督は5年でクライマックスシリーズに3度出場し、2017年にはリーグ優勝の広島を退けて日本シリーズにも進出しただけに、三浦監督にAクラス入りを期待する声は大きい。プロ野球担当記者が話す。

「FAを取得した山崎康晃や宮崎敏郎の残留も大事ですが、こればかりは選手の権利ですし、2人の意思次第。球団にできることはコーチ陣の刷新でしょう。ラミレス監督から三浦監督へ変わった昨年オフ、ほとんどのコーチが留任した。Bクラス転落で監督だけが引責辞任した珍しい例でした。

もちろん、それで結果が出たなら来年も残留でいいと思いますが、課題である捕手の育成、機動力の向上、投手陣の整備はできなかった。この部門のコーチが変わらない、もしくは一、二軍の配置転換で済ますならば、来季も期待はできなくなる。そもそも、今年のDeNAは二軍の外野守備走塁コーチを置かないという異例のコーチングスタッフ陣容を組んだ。『やるのは選手だから、コーチは関係ない』と考えているようにも見えかねません。もっとコーチ陣にお金をかけてもよいのではないでしょうか」(以下同)

今年のDeNAはリーグで得点2位、打率1位、本塁打2位とトップクラスの成績を残している。一方で、盗塁は30で最下位。阪神のルーキー中野拓夢は1人で27個を決めている。もう何年も足でチャンスを広げられないチーム事情を抱えているにもかかわらず、今季の一軍走塁担当の現役時代の成績を見ると、永池恭男コーチは実働12年で2盗塁、小池正晃コーチは実働13年で6回しか盗塁していない。かといって、走塁技術に特段長けていたわけでもない。

「DeNAのメンバーを見れば、桑原将志、森敬斗、神里和毅、宮本秀明など足のある選手は多い。チーム方針として、危険を冒さずに中軸の打撃に期待しているのかもしれませんが、それにしても盗塁が少ない。指導者次第で、彼らは開花する可能性を秘めている。たとえば、巨人の増田大輝は2019年に鈴木尚広コーチの指導もあって、代走のスペシャリストとして開花しました。しかし、今年は盗塁数が減っているだけでなく、走塁自体にキレが見られない。鈴木コーチがいたら、どう対処していたのかと考えてしまいます。よく足にスランプはないと言いますが、コーチ次第で成績は変わるのではないでしょうか」

DeNAはチーム防御率がリーグ唯一の4点台で最下位。失点591でワーストとなっている。

「投手陣は1年活躍できても、すぐに故障して続かない。エースと呼ばれる今永昇太も2年連続で2桁勝ったことがないですし、昨年10勝の大貫晋一も今年は6勝。1年目に10勝した濵口遥大、11勝した東克樹も2年目以降続かない。不思議なくらい投手コーチの顔ぶれが変わりませんが、そろそろ他の人を連れてきてもいい。横浜OBに限らず、球界には人材が溢れているわけですから」

投手陣の成績が上がらない原因の1つに捕手が育っていないという事情も指摘されている。3年前にオリックスから伊藤光を獲得したのも、生え抜きが台頭しなかったからだ。しかし、アマチュア時代の球歴には輝かしいものがある。10年目で28歳の高城俊人は九州国際大付属高校でセンバツ準優勝し、大会タイ記録の8打数連続安打を達成。8年目で30歳の嶺井博希は沖縄尚学高校で東浜巨(現・ソフトバンク)とバッテリーを組んで春のセンバツで優勝。亜細亜大学では2年秋に東都大学リーグ優勝、4年時には明治神宮大会を制した。6年目で31歳の戸柱恭孝はNTT西日本で社会人野球日本選手権大会ベストナインを獲得している。

「伸び悩みの原因は当然本人たちにもあるのでしょうけど、これだけ揃って活躍できないと、コーチ陣の能力が問われてくる。アマチュア時代を考えれば、1人くらい正捕手になってもおかしくない。昨年から一軍のバッテリーコーチを務める藤田和男はプロ経験がないし、2012年の引退後、通算7年一軍や二軍でコーチをしている新沼慎二は実働10年143試合出場で、年間最多も45試合です。

もちろん、現役時代の実績が必ずしもコーチとしての能力に結びつくとは限りません。しかし、実際に生え抜きから正捕手が育たない実情を見れば、自ずと答えは出ていると思います。特に、バッテリーコーチは現役時代にいかに修羅場を潜ってきたか、どれくらいリードの引き出しを持っているかが問われる。この部門のテコ入れは必要不可欠でしょう。外国人不在の3、4月、チーム力が急激に落ちたように、DeNAは選手個々の力に頼りすぎている。フロントが『良い選手さえ取ってくればいい』と思っているように見えます。コーチにお金を掛けることが、来季24年ぶりの優勝への近道になるのでしょうか」

どの球団も監督の去就にばかり注目が集まるが、コーチ人事にも目を向けていきたい。

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