５回、井坪は左前打を放つ（撮影・山口登）
「ウエスタン、阪神３－２広島」（１９日、鳴尾浜球場）
阪神のドラフト３位・井坪陽生外野手（１８）＝関東第一＝が１９日、ウエスタン・広島戦（鳴尾浜）に「７番・中堅」でスタメン出場し、４打数３安打と快音を響かせた。前日から４打席連続安打となり、和田２軍監督も「内容が非常にいい」と称賛。将来性豊かな高卒ルーキーは今後も積極的な打撃でアピールしていく。
いとも簡単にＨランプをともし続けた。井坪が高卒新人らしからぬ打撃で周囲の度肝を抜いた。
「ツーシームとか真っすぐ系が多かったので、そこに合わせながら変化球も対応していこうという考え方で」
まずは二回、先頭で広島先発・益田のカットボールを右前打とした。続く三回は二死走者なしからツーシームを左前へ。さらに五回は再びカットボールを左前に運んだ。
「追い込まれる前に決めたいタイプなんで」といずれも２球目で仕留めた。前日にも代打で二塁打を放っており、４打席連続安打をマークした。
春季キャンプから躍動し続ける姿に和田２軍監督も「新人らしからぬって言ったらそれまでなんだけど、内容が非常にいいよね」と称賛が止まらない。
好調維持の要因をルーキーは「初球からずっと振ってることじゃないですかね」と分析。慢心することなく「（調子が）落ちた時の方が大事だと思う」と先を見据え、不調な時でも積極的に振っていく考えを明かした。
プロでの実戦デビューから約１カ月。「高校と違ってほぼ毎日試合あるので。自分のやりたいことがどんどん出てくるタイプなので、それが毎日試せるのは楽しい」。そう目を輝かせた１８歳。ワクワク感も原動力に、グラウンドを駆け回っていく。
◆井坪 陽生（いつぼ・ひなせ）２００５年３月１７日生まれ、１８歳。東京都出身。１７７センチ、８６キロ。右投げ右打ち。外野手。関東第一から２２年度ドラフト３位で阪神入団。関東第一では１年秋からベンチ入り。甲子園出場なし。高校通算３２本塁打。
