経済協力開発機構(OECD)は19日発表した最新の経済見通しで、2023年の世界の経済成長率は前年比でプラス3%になると予測した。6月の前回予測から0・3ポイント上方修正した。
国別では、米国が2・2%とした。急速な利上げにもかかわらず、内需が堅調なため、前回予測から0・6ポイント引き上げた。不動産市況が低迷している中国は、前回予測から0・3ポイント引き下げ、5・1%とした。日本は1・8%で、前回から0・5ポイント上方修正した。
24年の成長率はプラス2・7%と、前回から0・2ポイント引き下げた。インフレ(物価上昇)抑制のため、各国・地域の中銀による金融引き締めの影響が続くと見込んだ。
主要20か国・地域(G20)の物価上昇率は、23年が6%、24年が4・8%と予測した。OECDは、インフレの高止まりや高金利の悪影響、中国の経済低迷が、世界経済のリスクになると指摘している。