有刺鉄線を越えた友情...収容所で描き続けた画家の実話『ジュゼップ 戦場の画家』場面カット

有刺鉄線を越えた友情...収容所で描き続けた画家の実話『ジュゼップ 戦場の画家』場面カット

  • シネマトゥデイ
  • 更新日:2021/07/22
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『ジュゼップ 戦場の画家』より - (C) Les Films d'Ici Mediterranee - France 3 Cinema - Imagic Telecom - Les Films du Poisson Rouge - Lunanime - Promenons nous-dans les bois - Tchack - Les Fees Speciales - In Efecto - Le Memorial du Camp de Rivesaltes - Les Films d'Ici - Upside Films 2020

セザール賞長編アニメーション賞をはじめとする映画賞に輝いたアニメーション映画『ジュゼップ 戦場の画家』(8月13日公開)より、場面写真が公開された。

本作は、スペイン内戦下の1939年、避難先のフランスで強制収容所に入れられながらも絵を描き続けた画家ジュゼップ・バルトリの実話をもとにしたアニメーション。フランス人憲兵たちによる難民への虐待が横行するなか、一人の新米憲兵セルジュと収容所の過酷な様子を描き続けるジュゼップとの間に芽生えた友情が描かれる。「Le Monde」紙などで活動してきたオーレルが、収容所でジュゼップが記した鮮烈なスケッチに触発されて10年の歳月を費やして完成させた。脚本を『キリマンジャロの雪』などのジャン=ルイ・ミレシが務めている。

今回公開されたのは、戦争の悲惨さを祖父が孫へと語り継ぐ場面を捉えた6点の場面カット。額縁に入った絵にそっと手を置き、哀しげな面持ちの祖父セルジュと、様子を見守る孫ヴァランタンの姿をはじめ、収容所の憲兵だった若きセルジュの姿や、ジュゼップがスケッチする姿を見守るセルジュの姿が印象的だ。戦争の悲惨さを次世代へと語り継ぐとともに、ジュゼップと憲兵セルジュの有刺鉄線を越えた友情を感じ取ることができる。

オーレル監督は「20世紀の歴史に埋もれている、恥ずべき悲惨な出来事を証言する力強いスケッチを見て、瞬時にこの話を深く知りたいと思った。彼の想いを理解し、引き継ぎ、自分のペンによって現代によみがえらせたいという衝動に突き動かされた」と語る。戦時下、過酷な強制収容所で生きながらも希望を捨てなかったスペイン人画家ジュゼップにとって、生き延びるための手段は描くために握り続けたペンだった。収容所のおぞましい日常を克明に記録し、その真実を後世へと伝える貴重な“証言”にもなっている。(編集部・大内啓輔)

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