
"女児が意識不明になる事故が起きた保育園=2023年5月24日午後9時8分、鹿児島県姶良市、宮田富士男撮影"
鹿児島県姶良市の保育園で4月、生後6カ月の女児がのどに異物をつまらせ、意識不明になった。現在も意識が戻っていないという。同園の園長(55)が24日に取材に応じ、当時の状況や対応について説明した。いったい何が起きたのか。
園長によると、4月18日午後3時20分ごろ、保育士が皮をむいてすり下ろしたリンゴを、離乳食用のスプーンを使って女児に食べさせた。舌にのせるように数回与えた。それまでも同じものを食べさせたことがあり、問題は起きなかったという。
女児のエプロンが汚れていたので、着替えさせようと園内の畳の上に連れて行き、仰向けに寝かせた。着替えを取りに行き、戻って女児を見ると、様子がおかしいことに気づいた。
女児を手洗い場に連れて行き、何かを詰まらせている可能性もあると思い、背中をたたいた。別の保育士が、女児の顔色をみて救急車を呼んだ。救急車が到着するまでの間、救急隊員の指示を受けながら、保育士が対応。背中をたたくと、鼻水と一緒に透明でない何かが混じったものが出たという。
その保育士は、それがリンゴだと思ったが、少し離れた位置から見ていた園長は「直前に食べているからリンゴの可能性が高い」としつつも、それが何かは分からないとしている。