
遺族への謝罪も拒否している梅村みずほ議員
日本維新の会は、名古屋出入国在留管理局の施設で死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんに関する国会質疑をめぐり、遺族から抗議を受けていた同党の梅村みずほ参院議員(44)に対して26日、党員資格6か月の処分を発表した。
梅村氏は5月16日の参院法務委員会で、2021年に入管施設で死亡したウィシュマさんの病死について「ハンガーストライキによる体調不良で亡くなったのかもしれないし、結局、死因は分からなくなっている」などと発言していた。
維新の藤田文武幹事長幹事長はこの日、国会内で開いた会見で梅村氏の発言が党規則「政治倫理に反する行為」「党の規律を乱す行為」に該当するとして「6か月の党員資格停止処分」とした。
処分の理由は梅村氏が同月16日、18日に参院法務委員会で行った法務省への質疑が「党の指示に反した」と判断したからだという。
「直接的な処分理由は、梅村議員の発言内容ではありません。(梅村氏が)党の指示を聞かず、勝手な判断で質疑に立ったからです。党のガバナンスを逸脱した行為です」と藤田氏は説明した。
梅村氏は今回の処分で議員活動にどんな支障をきたすのか。藤田氏は「代表的なことでいうと、党は党勢拡大のために政党交付金というものを一定の基準を設けて現職議員に分配しています。それについては停止されます」と説明した。
維新は所属国会議員が問題を起こした場合、処分を8段階に分けてあるという。「厳重注意、戒告、党の役職停止、公職の辞任勧告、選挙に置ける非公認・非推薦、党員停止、離党勧告、除名という形をとってます。梅村議員は軽いほうから6番目の処分。重いほうからは3番目となります」(藤田氏)
維新は梅村氏に処分内容の通告を済ませ、不服がある場合、1週間以内に藤田幹事長への申し立てができることも伝えたという。
東スポWEB