ファーストリテイリングの商品開発・販売拡大戦略をひもとく

人気絵本である「くまのがっこう」は、世界での累計発行部数が222万部を超えるベストセラーです。幼いころに読んだことがある人も多いでしょう。
ユニクロでは、「くまのがっこう」20周年を記念したコラボが実施されています。しかも、今回のコラボは通常のコラボとはいささか様相が異なります。
ユニクロを運営するファーストリテイリングは2022年8月2日、7月度の国内ユニクロ売上情報を発表しました。直営店とEコマースの合計売上高は前年同月比+8.1%増、既存店とEコマースの合計売上高は同+6.4%増となりました。
気温が高く推移したことで夏物商品を中心に好調な販売となりました。
足元で好調な業績を見せるユニクロ。
コラボラインアップにも注力する中、今回ご紹介する商品もその一環となります。
「くまのがっこう」のイラストを使って、世界に1つのオリジナルグッズを作ることができるコラボであり、親子でおそろいのデザインを楽しむことも可能です。
それでは早速、詳細を見ていきましょう。
※今回ご紹介する商品の価格や在庫に関する情報は2022年8月5日時点のものであり、タイミングによって異なる可能性がございます。あらかじめご了承下さい。
【写真4枚】22種類のスタンプを使ってオリジナルグッズを作れる! 「くまのがっこう」コラボ(画像出典:ユニクロ 公式オンラインストア)
ユニクロ×くまのがっこう! UTmeとは?

今回のくまのがっこうとのコラボは、ユニクロのサービスの1つである「UTme!」を活用したものとなります。
「UTme!」とは、アプリやWEBブラウザを使って、オリジナルデザインのTシャツをつくれるサービスです。
操作もかんたんで、直感的にデザインを拡大したり配置したりして楽しむことができます。
商品をデザインするだけならば、無料で使えるのも嬉しいポイントです。気に入るデザインが完成したときだけ、課金して、商品を購入します。

コラボ期間中に「UTme!」のアプリ内に「くまのがっこう」のスタンプが登場します。
くまのがっこうのスタンプを選んで、お好みのアイテムの、好きな位置に押して、グッズを作成します。
世界に1つだけのアイテムも作ることができる注目のコラボとなっています。
公式Twitterで、2022年7月28日にこちらのコラボが紹介されるや、「いいね」が数時間で200件を超えるなど、注目されています。
ユニクロ×くまのがっこう! アイテム製作費は?
ユニクロ×くまのがっこうのコラボは、オリジナルアイテムを作れる点で、今までのコラボとは異なっています。気になる価格も、安くなっています。

ミニトートバッグとベーシックTシャツならば税込み1990円。スウェットならば税込み3990円で作成することが可能です。
キッズサイズもありますので、オリジナルTシャツを親子で着用することもできるのも魅力といえるでしょう。
さらに、今回のコラボは、自分でデザインをしてアイテムを作るコラボですので、在庫切れもありません。
「ほしいアイテムを入手できなかった!」と悲しむ心配をしなくても良いのは嬉しいポイントです。
ユニクロ×くまのがっこう! デザインに使えるスタンプは22種!
今回のコラボでは、下記の画像のスタンプを使うことができます。

絵本の表紙のようなオシャレなデザインのものから、11匹のおにいちゃんくまのこ達のデザインがかわいいものまで、多様なスタンプが揃っています。
スタンプの大きさや位置などを調整して、とてもかわいいアイテムを作ることができます。
かわいすぎるアイテムが苦手な方は、スタンプを小さくして、胸元などにワンポイントデザインにしても素敵です。
キャラクターアイテムが好きな方は、お好みのデザインのくまを大きくプリントしてみてもかわいいでしょう。
いろいろと試してみて、素敵なアイテムを考案してみましょう。
世界に一つのアイテムが欲しい人は、ユニクロHPをチェックしてみよう!
ユニクロ×くまのがっこうのコラボについてご紹介してきました。22種類ものスタンプを使って、オリジナルのTシャツやトートを作成することができます。
コラボアイテムは完売して購入できないことがありますが、今回のコラボは完売する可能性がないので、焦らなくても良いのも嬉しいポイントでしょう。
くまのがっこうのオリジナルアイテムを作ってみたい方は、ユニクロをチェックしてみてはいかがでしょうか。
ファーストリテイリングの直近業績を振り返る
最後に、ファーストリテイリングが2022年7月14日に発表した2022年8月期第3四半期の決算から、同社の直近の業績を振り返っておきましょう。
売上収益:1兆7651億円(前年同期比+3.9%増)
営業利益:2710億円(同+19.0%増)
親会社の所有者に帰属する四半期利益:2378億円(同+57.1%増)
値引き販売を抑制し値引率が改善したほか、人件費や物流費を中心にオペレーションの効率化を進めたことが奏功しました。
参考資料
株式会社ファーストリテイリング「2022年8月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」
小西 未来