
読売テレビニュース
土地を売買する際の目安となる「基準地価」が19日発表され、各地で、新型コロナからの回復傾向が見えています。
この日発表された7月1日時点の「基準地価」。近畿2府4県の主に商業地で上昇し、新型コロナからの回復傾向がみられました。
最も地価が高かったのは、大阪市北区の「グランフロント大阪南館」です。大阪・ミナミの戎橋周辺と合わせて、全国でもトップ10に入る高さとなりました。
行動制限が緩和されてきたこの1年間。大阪府の商業地では、33年ぶりに全ての地点で去年より上昇、または横ばいとなりました。
中でも伸びが顕著なのが――。
(坂梨俊記者)
「こちら大阪市福島区です。このあたり住宅地、商業地ともに(大阪府で)上昇率1位となっているんですが、その要因が、来年に街びらきが行われるうめきた地区の開発事業です」
来年夏に街びらき予定の、「グラングリーン大阪」の開発により、周辺の福島区では商業地で11.5%、住宅地でも6.6%と、大きく上昇しました。
さらに価格が急上昇しているエリアが、なんと、京都府南部の山あいにありました。宇治田原町の一面茶畑が広がるこの地域で、17.9%も上がり、関西で最も高い上昇率となりました。
その理由が――。
(藤枝望音記者)
「宇治田原町の地価が上がっている鍵となっているのが、あちらに見えます建設中の道路です」
来年に開通する新名神高速道路。付近にはインターチェンジも設けられます。
コロナ禍以降、ネットショッピングの市場が拡大し、配送業者向けの大型倉庫の建設用地の需要が急速に高まっているといいます。
2025年には大阪・関西万博を控える中、 土地の価格の上昇傾向は今後も続く見通しです。