【山口】自宅を全焼させた男の初公判 弁護側は「心神喪失の状態だった」として無罪を主張

  • KRY山口放送
  • 更新日:2023/05/26

おととし、山口市で自宅に火を付け全焼させたとして、現住建造物等放火の罪に問われている男の初公判が25日、山口地裁で開かれた。弁護側は火をつけた事実は争わないとする一方で「犯行当時、心神喪失の状態だった」として無罪を主張している。

現住建造物等放火の罪に問われているのは、住所不定、無職の男35歳。起訴内容などによると、被告はおととし5月、寝室の布団に消毒用のアルコールをまいて火をつけ、木造2階建ての自宅を全焼させたとされている。

山口地裁で開かれた初公判で被告は、「火をつけたのは事実」と起訴内容を認めたものの、「自分では火をつけたいとは思わなかった」などと述べた。

弁護側は、事実関係については争わないとする一方で「被告には犯行当時、心神喪失の状態で善悪を判断する能力があったとはいえない」として無罪を主張した。

一方、検察側は、「放火が悪いことと認識できていたことや、犯行当時の行動をコントロールできていた」などと指摘、罪に問えると主張した。公判は6月1日に結審する予定だ。

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