
秀逸な発想で作られた「マンガのような太鼓」が、ツイッター上で大きな話題となっています。
投稿したのは、立体作品のクラフターとして活動している@BitBlt_Korryさん。
当ツイートは、2023年3月14日時点で9000件を超えるいいねを集めており、「デジタルとアナログの境目にあるような機械で興味深い」「めちゃめちゃ良いですね」「ジョジョみがある」などといった反応が寄せられています。
※ツイート写真は【写真3枚】をご参照ください
※今回紹介するツイートは、投稿者様の許可を頂いております
漫画の効果音が出る太鼓
「マンガな太鼓を作りました」というコメントとともに投稿されたのは、和太鼓を叩いている14秒の動画でした。
太鼓をバチで叩くたびに出現するのは、「ドン」や「ドドン」といった漫画の効果音、いわゆる「描き文字」です。
音がない漫画の世界で音を表現するための「描き文字」を、音が鳴る現実の世界にまさかの逆輸入。振動を感知して文字が書かれた旗のようなものが上がるアナログチックな仕掛けといい、発想がとても面白いです。
まさに、常識に縛られない天才の発想…。
「太鼓の達人」バージョンも制作
ところで、「太鼓といえば」で連想するものとして、ゲーム『太鼓の達人』を挙げる人も少なくないのではないでしょうか。
『太鼓の達人』は和太鼓を入力デバイスとして使う音楽ゲームで、曲に合わせてタイミングよく太鼓を叩くと、ぴったりのタイミングなら「良」、少しずれたタイミングなら「可」が表示されます。
@BitBlt_Korryさんは「マンガな太鼓」を改造することで、「太鼓の達人バージョン」も作成。太鼓を叩くと、「ドン」「ドドン」の描き文字の代わりに、「良」「可」の文字が出てくるようになっています。
「マンガな太鼓」の開発秘話
話題となっている太鼓を制作した経緯を@BitBlt_Korryさんに聞いてみると、最近3Dプリンタを手に入れ、「何か3Dプリンタを活用しつつ面白い物ができないかな?」と考えたことがきっかけになったと語ってくれました。
続けて制作時間と制作に苦労した点について質問すると、「制作時間は3日です。今回初めて3Dプリンタを導入したので、初めの操作に苦労しました」と語ってくれました。
太鼓を叩いた時の振動をセンサーで感知し、8つのモーターをランダムに動かすことで、3Dプリンタで作った「旗」が上がり、文字が出てくる仕組みになっているそうです。
ちなみにお気に入りポイントは、太鼓には直接手を加えず、独立した装置として仕上げたところだとか。そのため、和太鼓以外の楽器を置くこともできるそうです。
作品名は「ドンドコミック」
@BitBlt_Korryさんはこの作品の名前を公募し、正式名称を「ドンドコミック」に決定しています。太鼓の「ドンドコ」と漫画の「コミック」が合わさった秀逸なネーミングですね。
いかがだったでしょうか。今回はツイッターで話題の、漫画の描き文字が出る太鼓について紹介しました。
@BitBlt_Korryさんのツイッターアカウントでは、他にも素晴らしいアイディアを用いた立体作品に関するツイートが多数投稿されています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
参考資料
小野田 裕太