
"高知―北陸 一回裏、北陸・平田の右前安打で二塁走者水野(左)が生還。捕手高木=林敏行撮影"
(18日、第95回記念選抜高校野球大会1回戦 高知4-1北陸)
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小柄な2年生の積極果敢な走塁が、北陸に先取点をもたらした。
北陸の1番水野伸星は身長165センチ。一回、死球で出て犠打で二進。2死一、二塁から、5番平田海智の浅い右前安打で迷わず三塁をけった。「自分の足を信じて絶対に点を取るという気持ちだった」
本塁へ頭から飛び込んだ。球が一塁側にそれたのも目に入り、捕手のタッチを避けながら滑り込んだ。「ちょっと工夫しました」。見事、生還してガッツポーズをみせた。
目標は福井出身の偉大な先輩、吉田正尚(レッドソックス)。「小柄でも本塁打を打てるのがすごい」。自身は八回に中前安打したが、「長打を打てるようにもっとパワーをつけたい」と成長を誓った。
●林孝臣監督(北) 相手先発の辻井翔大について、「変化球の切れがよく、まっすぐも球速以上だった。打力向上をめざしてきたが、まだまだだった」。
●友広陸(北) 先制直後の二回に逆転を許す。「点を入れてもらって、3人で(抑えよう)という気持ちが強く、変なところで力んでしまった。悔しい」