出かけてきたよ5(広島)

出かけてきたよ5(広島)

  • note
  • 更新日:2023/09/19

(この夏の、里帰りの思い出を綴っています)
薩摩に「またね。」を告げ、大好きな新幹線「さくら」に乗る。
「さくら」は、座席がゆったりしていて、車内の色調が優しい。
それに、車窓からの自然豊かな風景を楽しめるから好きだ。

熊本の手前だったかと思う。
美しい山々の間を走り抜けるエリアがあった。
手に持っていた本に、目をやることすら勿体ない。
子供のように窓にはりついたまま、流れゆくお山を拝した。
場所を調べると、「八代」辺りとのこと。
あの美しい山々は、なんというお名前なのだろう。
ご存知の方がいたら、ぜひ教えていただきたい。

No image
No image
No image

広島に到着。
外はこの日も、体温並みの気温だった。
陽が満ち、真っ青な空の下、平和記念公園を歩く。
前回訪れた時と違うことは、周囲から様々な外国語が聞こえること。
変わらぬことは、この地は静かな祈り集まるところであること。

No image
No image
No image

平和記念資料館で、嬉しいことがあった。
館内で、元教え子の家族と偶然、再会したのだ。

78年前、広島に原子爆弾が投下された。
資料館周囲は、火の海となり、
たくさんの人々の尊い命は、一瞬にして失われた。
いつまでも続くと思われる、日常。
いつまでも続くと思われた、人々との交流。
1つの爆弾は、これら全てを一瞬で燃やした。

そんなこの地で、懐かしい人との邂逅に、私は恵まれた。
その方と自分が今、在ること。なんという奇跡なんだろう。
それに、我々が母国から遠い地でも安寧に暮らしているのは、
この地に集まる祈りのお蔭なのだと、あらためて気づく。

私が訪れたふた月ほど前、G7の首脳が初めてこの資料館を訪れたそうだ。
あれから、これだけの年月が経ったからこそ実現したことなのだろう。
各国の首脳は、数々の資料を見て、どのように感じたのか。

No image
No image
No image

今回の広島訪問で、ぜひご挨拶したい場所があった。
「おりづるタワー」
やんさ~ん、ついに私も、おうかがいできました。

https://note.com/yanotatsuya/n/n6f23368470f1

この建物が出来た時から、行きたいと思っていた。
建物が出来たコンセプトや過程を知ると、その想いはさらに強くなった。

https://hiroshimaforpeace.com/orizuru-tower/

館内に入ってすぐ、素敵な折り鶴モチーフに誘われて
カフェに早速、寄り道してしまった。
ご当地もの系のメニューを楽しんだ後、階上へ。

屋上展望台”ひろしまの丘”は、柔らかな木でできたスペースだ。
光満ちた広島の街が、一望できる。
その眺めからは、いつまでもいつまでも見ていたくなる、
明るさと静けさを感じた。

同じフロアにある「おりづる広場」のコンテンツも、ぜひおすすめしたい。
一通り、私は夢中になって体験してしまった。
「おりづるの壁」から、私もそっと、折り鶴を送った。

No image
No image
No image

この建物で体験したかったことの仕上げは、スパイラルスロープ「散歩道」にある滑り台、「くるくるくーる」を楽しむこと。
「え・・・ほんとに、やるの??」
と、家族はびっくりしていたが、ワタシは本気だ。

中華系と思われる皆さんも、ちゃんとプロテクター完全着用、
スライドシートを手に、次々子供達の間を滑って行かれていた。

スロープ内は多言語の嬌声が、飛び交っている。
全長70メートルの滑り台を滑りながら、しみじみ思った。
平和って、なんて楽しくて、有難いのだろう。

開放的な気分で、階下に降りた。
この地に再び、たくさんの緑が生え
人々が暮らすようになって、本当に嬉しい。
自分の折り鶴も仲間入りしたビルの壁面を眺めながら、そう感じた。

このクリエイターの記事をもっと読む

magenta-hikari

No image

どうぞ、よろしく。旅と神様がいるところ(神社仏閣・祠、中華廟、教会、海、川、湖、山)、Netflixの ”Queer Eye”、鉄拳さんのパラパラ漫画が大好き。

magenta-hikari

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加