【サッカー日本代表ワールドカップ最終予選】「田中碧と一緒に守田英正を先発させた理由」「気になる南野拓実と大迫勇也の調子」【オーストラリア戦の激論】(3)

【サッカー日本代表ワールドカップ最終予選】「田中碧と一緒に守田英正を先発させた理由」「気になる南野拓実と大迫勇也の調子」【オーストラリア戦の激論】(3)

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  • 更新日:2021/10/16
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あまり調子が良さそうに見えなかった南野だが… 写真:渡辺浩樹(SONYα9Ⅱ使用)

サッカー日本代表は10月12日、埼玉スタジアムでオーストラリア代表とワールドカップ最終予選を戦い、2-1で勝利した。
すでに監督交代の可能性もささやかれる窮地にいただけに、大きな1勝だった。このゲームの意味、そして今後の展望を、取材歴50年を超える大住良之、後藤健生という2人のベテランサッカージャーナリストが深夜に、深く熱く、語り合った。

――試合前にメンバー表を見て、どう思いましたか。

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大住「森保一監督は頑固だな、と思ったね」

後藤「確かに大住さんは試合前からそう言っていたよね。『これで変えたつもりなのか』って。でも、森保監督にしたら清水の大舞台から飛び降りたようなものでしょう」

大住「システムも4-3-3に変えてね。でも、頑固だと思った。森保監督のキャラクターであり、一つの美質であるのかもしれないけど、選手をとことん信じてるということを伝え続けるよね。今日びっくりしたのは柴崎岳が交代で出てきたこと」

後藤「あの時間帯に出すのは当然じゃないの? 後半の頭から出したら、びっくりしちゃうけど」

大住「リードしていたら、板倉滉を出すという手もあったと思う。どのポジションに置くかは分からないけど。それに、中山雄太を出してくるんじゃないかと思ったけど、長友佑都はすごく良かったね」

■中盤の3人の守備力が効いた

――中盤の3人も良かったですね。

大住「最初は遠藤航がアンカーの位置にいたけど、遠藤が出ていくと守田英正がうまく埋めていた。田中碧が埋める時もあったし、田中がDFラインに入ることもあった」

後藤「3人ともしっかり守備ができるからね。1人がプレスに行って、1人がカバーしてボールを奪って、という形を多くつくれていた。あのおかげでボールポゼッションがだいぶ上がったし、相手の攻撃も遅らせていてし、素晴らしかった」

大住「ダブルボランチにすると2人とも、チームのバランスを取るんだ、穴をつくらないんだ、という責任感が強くなりすぎて、攻撃参加が割と控えめになっちゃう。今日のシステムだと、3人ともボールを持って自分で行ける場面なら、とにかく行けるところまで行こうという感じはあったよね。これからどうかは分からないけど、今日は良かったと思う」

後藤「3人ともすごく守備が強い上に、自分でも行けるという選手だから、非常に流動的に動ける」

大住「やっぱり『田中碧を使えよ』という圧力が、すごくあったんだろうね。これまで使わなかったのは、田中に不安があったからなんだろうね。だから守田をつけたんだよ(笑)。そういう感じがしたな」

■交代策は「清水の舞台からの大ジャンプ」

――では、森保監督としては、かなり勝負した選手起用だったのでしょうか。

大住「勝負しきってはいないね」

後藤「森保監督にしては、していたよ。大住さんにとっては不満だろうけど」

大住「ずっと良くない鎌田大地を使うよりは守田と田中で、という感じだったんじゃないかなあ。でも、例えば久保建英がいたら、田中は出なかったかもしれない。まずは守田を先発させて交代で田中、という感じだったかもしれないよ。もしそうなったら、今日のようなシステムにはしなかったかもしれない。システムありきのメンバーではなくて、人を使うことを考えていたらこうなった、という感じだろうね」

――選手交代はどうでしたか?

大住「古橋亨梧がベンチから出てきた時、南野拓実と交代するのかなと思ったら違った。あの時点で交代させるなら南野だと思ったのに、大迫との交代だった。森保監督にとっては、清水の舞台からの大ジャンプだと思うよ。今までだったら、絶対に南野だったよね」

――勝負の選手交代だった、と。

大住「でもその後、浅野拓磨が出てくるまで15分近くあるんだよね。その間、南野はほとんど何もしていなかった」

後藤「南野の調子は、あまり良くないね。リバプールで試合に出てない影響は大きそうだなあ。1点目のアシストは、この試合での南野がした大きい仕事だったけど、他には何もしていないよね。ワンツーで長友佑都を走らせた28分の場面くらいかな。南野があまり良くない、それから大迫勇也もシュートを決められないというのが、現状でのきついところかな」

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