2022年は3%の成長予想のスマホ市場、今年の予想されるトレンドをまとめる

2022年は3%の成長予想のスマホ市場、今年の予想されるトレンドをまとめる

  • ASCII.jp
  • 更新日:2022/01/15

2020年春から続くコロナ禍。昨年も結局は感染対策と付き合う1年になった。頻繁に空港に行き、飛行機で出張していたことが嘘のように感じる。それでも、だからこそ、スマートフォンは進化している。2022年の注目トレンドはどこにあるかを考えた。

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あまりにネガティブなイメージがついてしまったFacebook、メタバースへの転進と挑戦は成功するか

2022年のスマホ市場の予想値は前年比3%増

昨年春、CESがリアル開催することが主催のCTAから発表された。CESは毎年年明けに米ラスベガスで開催されており、早期に開催を発表することで経済活動が元に戻りつつあることを印象づけたかったのだろう。だが、今年1月5~8日に開催されたCESは盛り上がりに欠けたものとなったようだ。理由はもちろんオミクロン株。米国内はともかく、国外の人が参加するにはリスクが大きい。

いまだにコロナの収束が見えにくい中、半導体不足などサプライチェーン問題、米中関係などの要因が残っている――これが、モバイル業界が置かれている状況だ。こうした状況が続くことから、IDCはスマートフォンの世界市場の見通しを下方修正し、2021年は前年比5.3%増の1兆3500億台だったと予測している。2022年半ばまでは市場を取り巻く環境は改善せず、今年の成長は当初の3.4%から3%に下方修正している。

iPhoneまでパンチホール型ディスプレーを採用する?

さて、今年はどのような技術に注目すべきか? ディスプレーではパンチホール型カメラの広がり。Androidスマホでは多くのメーカーが採用しているが、これまでノッチ型だったアップルもこれに追随すると見られている。

ディスプレーではもう一つ。折りたたみ端末もさらに増えるかもしれない。サムスンが2019年に発表した「Galaxy Fold」以来、ファーウェイ、シャオミなども製品を出している。しかし、高価格ということもありなかなか普及していない。2022年は価格が下がり、選択肢が増えるかもしれない。

高機能化が進むカメラにつちては、Instagram、TikTokなどの後押しもあり、スマホでは重要な機能であり続けている。3眼は珍しくなくなり、50メガピクセルなどの高画素センサーはさらに増えるだろう。それに対応すべく、クアルコムやMediaTekなどのチップでIMPがさらに高機能化している。

メタバースが本格的にやってくる

アプリ側では、AR、そしてメタバースに注目したい。メタバースはインターネット上の仮想空間で、Facebookが社名を変更したことが大きい(もっとも社名変更の最大の目的は、Cambridge Analytica問題や、”Facebookファイル”とも呼ばれる内部告発によりFacebookについたネガティブなイメージを取り払うためだと思うが)。それほどにこの構想に社運をかけている。

同社トップのザッカーバーグ氏は社名変更前の6月にテックイベントに登場し、メタバースへの進出意欲を語った際に、会議などの仕事での活用例(Metaは「Horizon Workrooms」という仮想ワークスペースをベータ公開している)を語っていた。Oculus VRを装着してメタバースにアクセスするというものだ。

これまでMetaはハードウェアとしてのスマートフォンでいくつかの試みを重ねたが、どれも成功とは言えなかった。OculusはVRヘッドセットで75%のシェアを持つことから、メタバースでは先行していると言える。Metaは2022年、最新のVRヘッドセットを発表予定で、搭載したカメラに映る画像を利用したミックスド・リアリティ(MR)が特徴として予想されている。

2013年にいち早く「Google Glass」をリリースしたグーグルは現在、企業向けにシフトしてARメガネの事業を続けている。AR向けのOSを開発しているという情報もあるし、2020年にスマートグラスのNorthを買収している。同じく、以前から取り組みを進めているのが「HoloLens」のマイクロソフトだ。

とは言え、結局ここでも注目はアップルかもしれない。2022年にAR/VRヘッドセットを投入という憶測があるからだ。

スマートフォンがメタバースでどのような役割を果たすのか。ARメガネのようなもの、あるいはVRヘッドセットとセットになると予想されるが、メタバースがスマホの進化にどのような影響を与えるかは興味深いポイントになりそうだ。

筆者紹介──末岡洋子

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フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

末岡洋子 編集● ASCII

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