「言葉がない」「家族の中で何が...」 兵庫・稲美町の放火殺人から1週間 地域を包む重苦しい空気

「言葉がない」「家族の中で何が...」 兵庫・稲美町の放火殺人から1週間 地域を包む重苦しい空気

  • 神戸新聞NEXT
  • 更新日:2021/11/25

兵庫県稲美町岡で19日深夜、全焼した民家で小学生の兄弟が亡くなった放火殺人事件。現場で見つかっていた遺体の身元判明、発生後に行方が分からなくなっていた伯父の逮捕と、急展開から一夜明けた25日、地域は重苦しい空気に包まれた。現場周辺には花や菓子が供えられ、犠牲になった幼い命を悼んだ。26日で火災から1週間となる。

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全焼した民家を調べる捜査員ら=兵庫県稲美町岡

亡くなったのは、出火当時就寝中だった天満東小学校6年の兄(12)と同1年の弟(7)。自宅周囲は規制線が張られたままだが、25日早朝には花束や2人分の菓子とジュースがそっと置かれていた。

同日午前、買い物帰りにそばを通った近くの男性(82)は「朝のニュースで逮捕を知ってほっとした」と胸をなで下ろしたが、「亡くなった兄弟を思うと、言葉がない」と声を詰まらせた。昼すぎに友人3人で花を手向けた同町内の60代女性は孫が同世代といい、手を合わせながら「兄弟でキャッチボールして遊んでねと祈りました」と話した。

現住建造物等放火と殺人の疑いで逮捕されたのは、兄弟の伯父で、兄弟の家族と同居していた男(51)。男の若い頃を知る近くの男性(85)は「道で会って呼べば『うん』とあいさつもした。悪いことをするような人間じゃないし、放火なんて想像もできない。家族の中で何があったんやろう」と首をかしげた。

兄弟が通う天満東小は25日の授業前、体育館に児童約370人を集めて全校集会を開いた。宇城(うじろ)万実校長が2人の死を伝え、教職員と一緒に黙とう。児童たちは神妙な面持ちで受け止めていたという。宇城校長は町教委を通じたコメントで「児童が巻き込まれ、悲しい限り。毎日明るく元気に登校し、あいさつがしっかりできる兄弟だった」としのんだ。

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