自民党総裁選、安倍・麻生が「岸田」新首相の誕生を主導...決選投票で勝利シナリオ

自民党総裁選、安倍・麻生が「岸田」新首相の誕生を主導...決選投票で勝利シナリオ

  • Business Journal
  • 更新日:2021/09/25
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岸田文雄氏のインスタグラムより

自民党総裁選(9月29日投開票)で、安倍晋三前首相が高市早苗前総務相を全面支援し、決選投票では、安倍氏は麻生太郎財務相とともに岸田文雄前政調会長の勝利を目論む。一方、菅義偉首相は河野太郎ワクチン担当相の支持を表明。二階俊博幹事長は野田聖子幹事長代行の推薦人に自派閥から8人を貸し出して、戦況をかく乱、決選投票では河野氏支持で菅氏と組む可能性も囁かれる。

今度の総裁選は、表面的には「ほとんどが自主投票」「派閥の一本化はしない」といっても、実態は、安倍氏、麻生氏、菅氏、二階氏という毎度の顔が勢揃いするキングメーカー争いになっている。

そんななかで、所属議員51人を擁し、細田派(96人)、麻生派(53人)に次ぐ党内第3派閥にもかかわらず、存在感が薄いのが竹下派(平成研究会)だ。候補者4人全員に2~4人の推薦人を出し、どっちつかずの様子見。かつて自民党では、「経世会(平成研究会の旧称)にあらずんば人にあらず」と言われるほどの栄華を誇ったが、いまや凋落し、見る影もない。

派閥会長の竹下亘氏の死去の報が、そこへ追い打ちをかけた。食道がんのため療養していたが、9月17日、東京都内の自宅で亡くなった。74歳だった。竹下氏は、すでに今期限りの引退を表明していたため、選挙区(衆議院島根2区)の後継者は、公募により島根県議の高見康裕氏(40)に決定済みだが、派閥の跡目は決めずに逝った。竹下氏亡き後、誰が派閥を継ぐのか。これから竹下派の混迷が深まりそうだ。

領袖の竹下氏と並ぶ派閥の影の実力者は、元自民党参議院議員会長の青木幹雄氏。竹下氏は経世会の創設者である竹下登元首相の弟で、青木氏は元秘書。2人が将来の派閥会長として育ててきたのは小渕優子元経産相(47)だとされる。

「かつて小沢一郎氏らが自民党を出ていくかたちで分裂した経世会竹下派の後を継いだのが小渕恵三元首相だった。平成研究会に派閥の名前を変えたのも小渕派の時。その恵三氏の娘である優子氏こそ、派閥を継承する正統な人物だということ。青木氏と竹下氏は、森喜朗元首相以来続く清和会(細田派=清和政策研究会)支配に忸怩たる思いがある。竹下派として独自の総裁候補をつくらなければダメだという思いで一致してきた。『小渕優子氏を初の女性総理に』という思いもある。しかし、当選7回とはいえ年齢が若く、まだ早い、ということでここまできた」(政界関係者)

茂木外相と加藤官房長官

そんな小渕氏を尻目に、同派の総裁候補を競ってきたのが茂木敏充外相(65)と加藤勝信官房長官(65)。療養に入った竹下氏に代わり、現在、会長代行を務めているのは茂木氏である。

「自己評価が高く、『俺が、俺が』の茂木氏は、派内でも人望がないといわれてきた。会長代行として派内をまとめることができるのかどうか、青木氏は茂木氏を試しているのではないか。茂木氏も試されていることに気づいているのか、今回の総裁選では『出馬したい』と言わずに、『グループをしっかりまとめていくことが自分の役割』と言い切っていた」(竹下派関係者)

加藤氏も総裁選出馬への意欲はあったようだが、派内に加藤氏擁立の空気はなかった。官房長官として菅首相を支え切れず、評価を落とした。

政界を引退して11年、御年87歳の青木氏だが、いまだ参議院議員への影響力は絶大。20人の竹下派の参議院議員だけでなく、他派閥や無派閥にも“隠れ青木派”がいるという。

竹下派の後継はどうなるのか。復権の日はくるのか。青木氏の胸の内は――。

(文=編集部)

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