奥田浩太と行本佐紀、ジュエリーと立体作品の共演。“輪郭”を主題に展覧会を開催

奥田浩太と行本佐紀、ジュエリーと立体作品の共演。“輪郭”を主題に展覧会を開催

  • GINZA
  • 更新日:2022/06/23

ジュエリーデザイナー奥田浩太と美術作家行本佐紀の個展『Figure』が開催中だ。Figure=輪郭をテーマに、二つの若い才能がそれぞれの作品を展示する。2022年7月3日(日)まで、「es quatre galarie」にて。

2018年に紙幣とマネークリップのデザインのドレスを発表し、話題となった奥田浩太(GINZAでの取材記事はこちら) 。2015年にはイタリアの国際ファッションコンペティション「ITS」のジュエリー部門でグランプリを受賞している、生粋&実力派のジュエリーデザイナーでもある。

行本佐紀も、ファッションの世界でファーストキャリアを積んだ作家だ。幼少期の直感的な手作業にインスピレーションを得た作品を発表している。

現在台東区のギャラリー「es quatre galerie」で開催中の共同個展『Figure』では、奥田のジュエリーと行本の立体作品を展示。2人のアーティストが“輪郭”というキーワードからそれぞれに描き出した唯一無二の世界が広がる。

奥田は、“立体や曲線が持つ力強さや美しさ”を表現したジュエリーを発表。なめらかながらも意志を感じるラインで象られた指輪やピアスが並ぶ。また、新作として花器をモチーフにしたシリーズも。本来花を生けたり飾ったりするものであるフラワーベースを、身につける“モノ”に変換することで、置物と身体の関係性が探られている。なお、ジュエリーは展示販売となり、その場で購入も可能。

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素材はシルバーと、シルバーに18金メッキを施したもの。有機的で力強い線が印象的だ。

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ぷっくりとした厚みが美しい、新作の花器モチーフは、今回制作されたオリジナル。写真のネックレストップとブローチのほか、ピアスの展開も。

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大小ふたつのサークルピアスは、重ねてつけることもできる。

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太さも不均一な線が、神秘的な形を描くリング。

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ノットデザインのリング。

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こちらのリングは、二つの円が交差する間に指を通す。

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半月のような美しいカーブを描くピアス。

アートから“輪郭”を思考しているのは、行本の展示。ペーパーカッティングアートとは、彼女が自ら描いたドローイングを手でちぎり、バラバラになったかけらを張り合わせながら全く別の平面画に再構成する作品だ。抽象画の輪郭を壊し、紙という質感を活かしながら新たな輪郭を生み出す行為でもある。今回の展覧会では、そのドローイングをもとにしたクレイアートも登場し、平面から立体へと、輪郭が“住み変わる”様子を眺めることができる。

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ドローイングをちぎり、花の姿に組み立て直した作品。

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日常的なオブジェも新鮮に映る。

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ペーパーカッティングアート作品

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ペーパーカッティングアート作品

ジュエリーとアート、身につけるものと見るものという違いはあれど、その形や佇まい、輪郭を愛でるものにはかわりない。2分野の才能が共演するまたとない機会、ぜひ堪能したい。

黒木許子

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