韓国人も思わず赤面!歪曲と美化を繰り返す文在寅政権の面の皮

韓国人も思わず赤面!歪曲と美化を繰り返す文在寅政権の面の皮

  • JBpress
  • 更新日:2022/05/14
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最後の最後まで歪曲と美化を繰り返した文在寅大統領(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

(ミン・ジェウク:日韓関係専門家、フリーランサー記者)

「名残り惜しさと胸に詰まる想いが交差するが、金委員長と手を握って、韓半島の運命を変える、確実な一歩を踏み出したと考える」

退任を控えた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が4月20日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に送った親書には、こう書かれていた。

米国をはじめとする対北朝鮮制裁につながった13回のミサイル実験、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の発射、核実験予告など、国際社会を挑発し続ける北朝鮮に対して、「平和プロセス」が成功したと自画自賛する文大統領の言葉には、同じ韓国人としても赤面するばかりである。

文大統領の自画自賛にあきれるのは、事実関係の歪曲と美化を繰り返しているからだ。

彼は、同じ4月20日に開催された、退任前の総理および長官級の人々との昼食において、海外の首脳陣と会談や電話した際に、韓国が多くの賛辞を受けたと強調し、5年間の功績を自ら称えた。

その後も、朴槿恵(パク・クネ)前大統領を弾劾訴追で失脚させた「ろうそく革命」によって誕生した民主的な政権ということ、合法的な政権交代を通じて民主主義を蘇らせたこと、新型コロナ対策「K防疫」や経済成長で成果を残したことなどを理由に、国内外から絶賛されたと述べている。

この自画自賛は大統領府も同様で、文政権の5年間における国政課題の推進状況や結果を掲載した「文在寅政権国民報告」のホームページ(https://report.president.go.kr/main.do)を見ると、文大統領の代表政策については絶賛および好評一色の評価である。

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不動産価格の高騰を弁明した大統領の詭弁

文大統領による自画自賛は、全国民に向けて放映されたTV番組で頂点に達した。4月25日、左派テレビ局JTBCで放映された、文大統領と孫石熙(ソン・ソクヒ)前ニュースキャスターとの特別対談で、「最大の失策」と批判された不動産問題を含む政策全般に、自ら甘い評価を下したのだ。

しかも、自身の弁護だけではなく、次期大統領の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏に対する辛辣な批判まで飛び出したからビックリである。

今回の対談相手を務めた孫石熙氏は、数多くの未成年女性のわいせつ映像をSNSに流布したデジタル性犯罪「n番部屋事件」に息子が関与し、事件の首謀者から脅迫を受けていたことが発覚してテレビから去った経緯の持ち主だ。JTBCも、この5年にわたり文政権を擁護し続けてきたことで有名なテレビ局である。

彼が語った政権の自己評価は、5年間の文政権に「No」を突きつけ、政権交代を実現させた世論とは雲泥の差がある。

文政権の5年間で30回以上の規制案が施行され、その間に不動産価格がソウルを中心に急騰した。文大統領は政府が打てる対策はすべて打ったと語ったが、国民は住宅購入の際の貸し出し規制や高い不動産価格などに苦しめられた。

それでも、文大統領は自身の失策を否定。「不動産価格の上昇は全世界的な現象であり、韓国の不動産価格上昇幅は最も小さい方に属する」と弁明した。

北朝鮮との関係も、画期的に改善されたという評価だ。

文大統領は、「李明博(イ・ミョンバク)政権と朴槿恵政権の時は、天安艦事件、延坪島事件、木箱地雷などの軍事的な衝突があったが、この5年間はなかった」と語り、国民が命を失ったほどの北朝鮮の明白な「挑発」を「衝突」と見なした。

さらに、尹次期大統領に対しても、以下のように苦言を呈した。

「検察総長として任期を全うすることが重要だったが、途中で止めたのは望ましくなかった。国家指導者として、適切なことではないと考える」

一方、自身に対しては、やはり寛大だった。

「違う星から来た人」と評された文大統領

文政権では、野党の反対を押し切って任命された長官級要人が30人を超えていた。国務委員人事聴聞会制度(人事を決める前の面接質問)が導入された歴代政府のうち、これは最も多い数字である。韓国内で、独裁政権と揶揄された一因だ。

それに対して、文大統領は「国会の同意を求められなかったにもかかわらず、任命を押し切った長官が30人を超える」という指摘に対しては、「国会の同意なしで任命した事例が多いということだが、特に問題とは思わない」と言及。続けて以下のように述べた。

「野党と国民を無視して黄教安(ファン・ギョアン)総理の承認を押しつけた、朴槿恵大統領と与党の傲慢と不通に怒りを感じた」

前政権に対する恨み節だが、話のすり替えに過ぎない。彼は、大統領府要人の任命は完璧だった、という立場を最後まで守った。

このような自画自賛と反省のない態度に、保守政党「国民の力」は、「一抹の同情心さえ残らない、本当の素顔を曝け出した。国民の普遍的情緒とは完全に違う、文大統領の状況認識が確認された」と論評した。

政府機関の大統領リーダーシップ研究院で処長を務める崔進(チェ・ジン)氏も、「今回のインタビューで、なぜ文大統領が各種の政策失敗に対する謝罪や反省を渋っていたのかが、明確に確認された。彼は、あたかも『違う星から来た人』のようだ。文大統領の状況認識の根幹には、自分の主張だけが正しいと信じる、市民運動家とその支持者の典型的な構図がある」と述べた。

5年間でズタボロになった一般の韓国人

もちろん、ここまでの話は文大統領の自画自賛であり、現実の評価とは異なる。

2021年8月、「国民の力」の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)議員と世論調査業社会社モノコミュニケーションズなどが、「文政権の主な経済政策」を評価するアンケート調査を実施した。

その中の文政権の経済政策に対する総合評価を見ると、全体回答者の31.6%が「100点満点で0点」と答えた。20点の低スコアをつけた回答者も16.7%で2位を占めており、以下、80点(14.8%)、60点(14.1%)と続いた。平均点数は40.2点である。

現政権が始まって以来、経済状況が「大きく悪化した」という意見は48.7%と、半数に肉迫した。

同年4月、世論調査機関の韓国ギャラップが実施した、文政権の4年目に各分野の政策評価も似たような結果で、ほとんどの政策に対する肯定的な評価は世論調査が実施されて以来、最も低い水準にとどまったことが分かった。

「上手くやっている」と評価した回答比率は、福祉48%、外交・教育がそれぞれ29%、雇用労働27%、対北朝鮮24%、経済22%、公職者・要人の人事14%だった。不動産政策を肯定的に評価した回答は9%であった。

事実上、韓国人が文政権の経済および全般的な政策に対して、落第点を与えたということは間違いのない事実だろう。

文政権の5年間、韓国人は民主主義陣営と社会主義・共産主義陣営の分断、暴力的で一方的な「K防疫」、深刻な経済沈滞、ばらまき国債乱発、暴騰した不動産および金融資産価格によって高まった貧富格差などなど、誰もが苦難の時期を送った。

頻発する北朝鮮の挑発に安保秩序は崩れ、不正選挙疑惑まで持ち上がった2021年4月の国会議員総選挙と、今年3月の大統領選挙に対する捜査も闇に葬られたままだ。両選挙では、杜撰な投票管理、特に国会議員総選挙では投票済みの用紙が廃棄処分になっているなど投票操作の疑いが持ち上がっていた。

永遠に非公開にするという疑惑の中には、数兆ウォンにも達するといわれている大統領夫人、金正淑(キム・ジョンスク)氏の衣装代に関するものや、自身の側近に対する次期政権による検察捜査を完全に遮断する「検捜完剥」(検察捜査権完全剥奪)の強行立法もある。

このような批判に対して、客観的に自身の行動を振り返り、自分の過ちを反省する代わりに、自画自賛だけを繰り返す文在寅政権には、必ずや、国民の審判が下される日がやってくることだろう。

ミン ジェウク

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