江戸時代の風情が残る兵庫県たつの市龍野町の重要伝統的建造物群保存地区一帯で18日、商店や町家など64カ所でひな人形を展示する「龍野ひなまつり」が始まった。江戸や明治、大正期などの人形やひな飾りなどが飾られ、家族連れらの目を楽しませている。26日まで。

城下町にある施設内に飾られたひな人形=たつの市龍野町
今年で17回目を迎える恒例イベント。地元の商店主や住民が受け継いだり、市立龍野歴史文化資料館が収集したりした人形や飾りを店先などで飾り付け、町並みを彩っている。
樽屋だった建物を改装した「ギャラリータル林」では、明治-大正期に京阪神で人気だった「御殿飾り」を公開しており、京都御所に見立てた建物の中では男びなと女びなが仲良くたたずんでいる。喫茶店「エデンの東」では、常連客から譲り受けるなどした年代物の人形を飾っている。
宍粟市から家族で訪れた女児(3)は、「どのおひなさまもかわいい!」と笑顔だった。
午前10時~午後4時。21日午前11時から、人形を川に流して厄をはらう伝統行事「龍野ひな流し」が揖保川沿いの祇園公園である。同資料館TEL0791・63・0907