参院選神奈川選挙区 過去最多22人出馬 主要候補第一声

参院選神奈川選挙区 過去最多22人出馬 主要候補第一声

  • 産経ニュース
  • 更新日:2022/06/23
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参院選候補者の訴えに拍手を送る有権者ら=22日、横浜市(橋本愛撮影)

参院選が22日に公示され、神奈川選挙区(改選数4非改選欠員1)には現職2人、元職2人、新人18人の計22人が立候補し、7月10日の投開票に向けて18日間にわたる舌戦が始まった。自民、立憲民主、公明、維新、共産、国民民主、社民、NHK党などが候補者を擁立する激戦区で、同選挙区で最も候補者が多かった昭和58年、平成10年の15人を上回り、過去最多。候補者2人を立てた自民、立民の動向が焦点となる。県選挙管理委員会で届け出を済ませた各候補者は早速、街に出て第一声(届け出順)。安全保障や、物価高騰への経済対策などを訴えた。

立民新人の寺崎雄介氏(50)は午後3時半ごろ、桜木町駅前広場で第一声。21年間地方議員として活動し、「地域の声に耳を傾けてきた」ことから、医療・貧困対策や子育てといった福祉分野などで7つの提言と50の政策を掲げる。

医療への確実なアクセスや、子育て・教育費の負担軽減、また生活保護の受給要件見直しなど「セーフティーネットの立て直し」を強く訴え、国民生活に寄り添う社会保障の実現と政権の選択肢となり得る強い党づくりを目指すとしている。

NHK党新人の重黒木優平氏(35)は午前11時20分、NHK横浜放送局前で第一声。政策は党の主張である「NHKのスクランブル放送」を軸に減税、安全保障などを掲げた。

現在の受信料制度について「インフラ整備が進んだ時代にそぐわず、公平性の観点からも明らかにおかしい」と改革の必要性を強調。年金受給者の受信料無料化を公約としたうえで、「現在受信料は生活保護受給者が免除される一方、年金受給者が免除されないのは不公平だ」と強く訴えた。

共産新人の浅賀由香氏(42)は午前10時半ごろ、JR鶴見駅東口で第一声。これまで一貫して訴えてきたスローガン「8時間働けば普通に暮らせる社会へ」を掲げ、格差社会是正や社会保障の拡充を訴える。

女性や若者、非正規労働者が追い詰められる社会の現状を問題視。富裕層に応分の負担を求めて財源を確保し、中小企業支援や所得引き上げなどに取り組むことに意欲を見せる。ジェンダー平等や教育、福祉に注力し、全ての人が安心して暮らせる社会を目指すとしている。

立民新人の水野素子氏(52)は午後2時15分ごろ、横浜駅西口で第一声を上げた。2人の子供を育てるシングルマザーという一生活者の立場と、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に長年勤務し、国際交渉などを担ってきたという2つの視点を政治に反映させるとしている。

「消費税を時限的に5%へ引き下げ」「最低賃金を段階的に1500円へ引き上げ」などの経済政策のほか、「個性を伸ばす教育」「あらゆる『ハラスメント』を根絶」などといった施策も掲げ、支持を訴える。

NHK党新人の橋本博幸氏(39)は午前11時8分、NHK横浜放送局前で第一声。自身が発達障害に悩んだ経験から、「障害者やマイノリティーの支援に取り組みたい」と訴えた。

「現在の集団授業ではなく、児童・生徒ごとの興味や習熟度に応じた選択制授業がいいのでは」と学校教育の制度改革を提唱。「障害者や性的少数者(LGBT)など孤独になりがちな人が悩みを共有し、助け合える社会を目指す」と強調した。選挙期間中は街頭演説、ポスター貼りで政策を発信する。

公明現職の三浦信祐氏(47)は午前10時半ごろ、桜木町駅前広場で第一声。理系出身で、防衛大学校准教授の経歴を持つ初の国会議員という立場から、「日本の技術を前に」を政策の第1に掲げ、「科学技術の力を伸ばして、世界で勝てる日本へ」と訴える。

また、国土強靱化に、十分な予算を確保するとしている。本県の魅力をさらに引き出そうと「観光立国神奈川を確立へ」をうたい、「三浦半島の魅力創出へ、食と体験型観光の促進を図る」などの具体案も掲げる。

社民新人の内海洋一氏(63)は午後2時ごろ、藤沢駅北口で第一声。「生活貧困格差の解消、平和など全ての問題は憲法を守ることと直結している」と護憲路線の堅持を訴えた。非正規雇用労働者の経済的貧困問題や、基地問題の解決、社会保障の必要性を強調する。

これまで長年労働組合役員や市民運動に取り組んできた経験から、「生きづらさがあるのは政治の責任。大企業や金持ち優先の政策が行われ、格差社会が進んでいる現状にもっと国民は怒るべきだ」と呼びかけた。

自民現職の三原じゅん子氏(57)は正午ごろ、横浜市中区の県住宅供給公社前で第一声を上げた。「みんなの未来を守りたい」を旗印に、15の政策を訴える。

自身もかつてがんを患った経験を踏まえ、子宮頸がん予防ワクチン接種の呼びかけをより一層進めるとし、がん患者の就労継続支援などにも取り組むことを約束。日本の安全保障については「早急に聖域のない防衛議論を行い、自ら国民、領土、領海を守れる現実的体制を構築する」としている。

自民元職の浅尾慶一郎氏(58)は午前11時ごろ、横浜駅西口で第一声。「何度でもチャンスのある社会を」をスローガンに掲げ、約5年ぶりの国政復帰に向けて支持を訴えた。

経済政策、安全保障政策、政治と行財政改革、子育て支援を政策の柱に据え、日本興業銀行出身で特に経済方面に強みを持つ立場から、「デジタル歳入庁の新設で徴収漏れをなくし、10兆円の財源を確保する」などの案を提示。インバウンド戦略を強化し、国内消費を活性化させるとしている。

NHK党新人の小野塚清仁氏(49)は午前11時ごろ、NHK横浜放送局前で第一声。美容関連の仕事に長く携わった経験から化粧品など美容関連品への軽減税率適用を掲げる。「おしゃれは個人の趣味嗜好ではなく、身だしなみとして生活必需品に変わってきた」と訴える。

また「いい国にするため、普通の自分が政治家になることで国民にも政治参加への意識を持ってもらいたい」とアピール。選挙期間中はポスター、動画配信で支持を呼び掛けるなどの方法で活動を展開するという。

維新元職の松沢成文氏(64)は午前11時ごろ、横浜駅相鉄口で第一声。国会議員や知事の経験を生かし、「利権保守政党ではなく抵抗野党でもない、改革保守の第三極」をつくることを掲げ、行政改革を誓う。

「身を切る改革」として議員報酬と議員定数の3割カットを目指し、教育無償化や自衛隊の役割明記など、時代に合わせた憲法改正議論の必要性を訴える。ベーシックインカムを基軸とした最低所得保障の導入により、誰もがチャレンジできる社会保障制度の確立を目指す。

国民新人の深作ヘスス氏(37)は午前11時ごろ、関内駅北口広場で第一声。外交関係の業務で積んできた経験や知識を生かし、現実感に基づく外交として、日米同盟を基軸とした「自らの力で国を守る」自立的な安全保障を目指すと訴える。

自身が「人生の大半を『失われた30年』の中で過ごしてきた」ことから、コロナ禍からの景気回復などの経済政策や教育無償化、学び直し支援、格差のない社会の実現など「全世代を対象とした『人づくり』への投資」を掲げる。

NHK党新人の飯田富和子氏(53)は午前11時13分、NHK横浜放送局前で第一声。林業システム会社の経営者として全国の森林調査に携わった経験から、「林業振興で日本の国土を活性化したい」などと呼びかけた。脱炭素化社会の中で「森林の温室効果ガスを吸収する役割や、水源の機能は重要だ」と森林管理の必要性を訴える。

主要政策には、山林の土地が円滑に取引できる制度の整備などを掲げる。選挙期間中は交流サイト(SNS)やポスター掲示などで支持拡大を狙う。

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