
大垣日大―沖尚 4回裏沖尚2死満塁、仲田が左中間に本塁打を放つ=甲子園球場(古謝克公撮影)
主砲の一発が勝負を決めた。0-0で迎えた沖尚三回2死満塁。4番の仲田侑仁(3年)が、大垣日大のエース山田渓太の134キロの初球ストレートを完璧に捉えた。
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「ちゃんと芯で捉えられていたので、『入れ』と思いながら走った」。打球は左中間席に落ちた。今大会第1号となる先制満塁本塁打が決勝弾となった。
春の満塁本塁打は通算28本目。県勢としては選抜初のグランドスラムとなった。
「チームに流れを持ってくるバッティングを意識して打席に入った」と仲田。186センチの長身で、体重96キロの巨漢。高校通算17本塁打と、チーム一のパンチ力を誇る。冬場はスイングに切れを出すため、体重を絞り、速球への対応力と1球で仕留める確実性を磨いた。練習では打撃マシンを通常の18メートルよりも2メートル手前の16メートルに設置し、速球対策。「直球への対応力が身に付いた」と試合前に話していた通りの一発だった。
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「やっぱりチャンスで打つことが4番の仕事だと思う。自分では打球が見えなかったけど、歓声で入ったんだなと思って、うれしかった」と、会心の一発を笑顔で振り返った。
次戦は24日の2回戦の第1試合で、クラーク国際(北海道)と対戦する。頼れる4番は「次の試合も接戦になると思うけど、1点をものにして、勝ちたい」と次戦を見据えた。
(平良吉弥)