
ついにクライマックスを迎えたイングランド・プレミアリーグ。優勝したマンチェスター・シティをはじめとして、すべてのクラブに世界的なスター選手がいるコンペティションだ。
そのため、各クラブの期待の若手選手は出場機会を獲得するために他のチームへ期限付き移籍することが多くなっており、今季もそんな「修行中の身」が何人かブレイクを果たした。
今回は『thefootballfaithful』から「プレミアリーグのクラブから期限付き移籍して大ブレイクした5名のネクストスター」をご紹介する。
アマド・ディアロ

所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
貸し出されたクラブ:サンダーランド
ポジション:FW
10代でマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれたアマド・ディアロ。20歳になった今季は2部のサンダーランドに貸し出されて素晴らしいシーズンを過ごした。
トニー・モーブレイ監督に信頼された彼は年間通してプレーのチャンスを獲得し、14ゴール3アシストを記録。創造性あふれる得点力を見せ、クラブの年間最優秀若手選手に選ばれている。
彼の活躍によって6位に入ったサンダーランドはプレミアリーグ昇格をかけたプレーオフにも出場し、残念ながらルートン・タウンに敗れたもののアマド・ディアロは1stレグでゴールも奪取。来季彼を借りたいクラブが続出しているそうだ。
フォラリン・バログン

所属クラブ:アーセナル
貸し出されたクラブ:スタッド・ランス
ポジション:FW
昨季ミドルズブラへのローン移籍で失敗してしまったフォラリン・バログンであるが、今季はフランス・リーグアンに貸し出されて大成功を収めている。
21歳の彼はスタッド・ランスで19ゴールを決めており、キリアン・エムバペやアレクサンドル・ラカゼット、ジョナサン・デイヴィッドと得点ランキングの上位を争ってきた。
彼の裏への飛び出しやスピードはリーグアンの守備陣を常に悩ませており、RBライプツィヒやACミランなどが獲得に向かっているという。
キャメロン・アーチャー

所属クラブ:アストン・ヴィラ
貸し出されたクラブ:ミドルズブラ
ポジション:FW
今季21歳になったキャメロン・アーチャー。プレシーズンマッチでは非常に素晴らしいパフォーマンスを見せ、アストン・ヴィラに残ったものの、前半戦では6試合で途中出場したのみ。プレーはわずか44分だった。
そして1月に2部のミドルズブラへと貸し出されると、マイケル・キャリック監督の下で大ブレイク。18試合の先発出場で11ゴール6アシストを記録しており、86分ごとにゴールに関わっているという。
チームはプレミアリーグ昇格を逃したため、おそらく来季は他のクラブに移籍するだろうと考えられている。
ジャラッド・ブランスウェイト

所属クラブ:エヴァートン
貸し出されたクラブ:PSVアイントホーフェン
ポジション:DF
エヴァートンからPSVアイントホーフェンにローン移籍している20歳の長身センターバック。エールディビジでのパフォーマンスは目覚ましいものがあり、ヨーロッパ中のスカウトから注目されているという。
今季は32試合に出場して4ゴールを奪い、KNVBベケルの優勝にも貢献。両足でビルドアップできる才能を持つ彼は、U-21イングランド代表にも招集されるなど評価を急速に高めている。エヴァートンは彼を貸し出したことを後悔しているかもしれない。
なお、マンチェスター・ユナイテッドやリヴァプールを含めたビッグクラブが彼の獲得を検討しているという。
ネイザン・テラ

所属クラブ:サウサンプトン
貸し出されたクラブ:バーンリー
ポジション:FW
サウサンプトンから今季2部のバーンリーに貸し出され、リーグ戦で17ゴールを決めてチーム得点王となった23歳。ナイジェリアにルーツを持っているイングランド人ストライカーである。
ヴァンサン・コンパニ監督の下でレギュラーに抜擢され、エキサイティングな攻撃陣の一角として躍動。サウサンプトンが2部に降格するなか、彼はバーンリーをプレミアリーグへと引き上げてみせた。
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プレミアリーグのクラブも彼に注目しているが、サウサンプトンも彼を必死で慰留することになるだろう。