フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。
そんな志麻さんのパーソナルマガジン『à table SHIMA vol.04 春号』のテーマは、「なんでもない日のいつものごはん」。日本では普段当たり前のように使っている「ジャガイモ」ですが、フランスの家庭料理にもよく出るそうです。ここでは、タサン家の「ジャガイモ」を使った定番料理のコツをご紹介します。
タサン志麻さんの「ジャガイモ」料理。主役にも脇役にもなる
常温で保存がきいて、主役にも脇役にもなるジャガイモは、食卓の強い味方。志麻さんも「よそゆきのひと皿より、家族でわいわい囲む料理がぴったり」と話します。ちなみに志麻さんが家に常備しているのは、煮くずれにくいメークインだそう。
ここでは、志麻さんの夫・ロマンさんが大好きな肉じゃがと、フレンチポテトサラダをおいしくつくるコツをご紹介。
●「肉じゃが」は、だしパックで味をつけて

食べやすい大きさに切ったジャガイモ、ニンジン、タマネギをフライパンで強火にかけて大きく混ぜ、全体に油がからんで温まったら、かぶるくらいの水を加えます。
志麻さんの肉じゃがは、だしパックで煮るのがポイント。
「煮立ったらアクを取り除き、だしパックを入れてフタをし、野菜がやわらかくなるまで弱火で煮てください。しょうゆ、みりん、砂糖を加え、好みの味になるまで中火で煮つめたら、食べやすく切ったしらたき、牛肉を加えてさらに2~3分煮ます」
味をみて、たりなければ調味料で味を調えます。だしパックを取り除いて器に盛り、インゲンをのせたら完成!
●定番の「ポテサラ」も志麻さんらしいアイデアで

たっぷり野菜を食べられる、志麻さんの家族も大好きな定番サラダ。タサン家の場合は、シンプルなゆで野菜やフレッシュ野菜を盛り合わせたサラダのほかに、ポテトサラダもよく登場しているそう。
「フランスのポテトサラダは、マヨネーズを使わず、ドレッシングで軽めに仕上げるんです。キュウリは角切りにして、コリコリした食感を楽しむこともあれば、定番の薄切りにすることも。その日の気分次第なのがわが家流」
まずは、酢、マスタード、塩、コショウ、オリーブオイルを混ぜ、ドレッシングをつくります。ここでのポイントは、しっかり「乳化」させること。
「オリーブオイル以外の材料を入れ、塩が完全に溶けるまでよく混ぜます。その後、絶えず混ぜながら、オリーブオイルを少しずつたらしながら加えていきます。一度しっかりと乳化させたら、残りのオイルも同様に、少しずつ加えて混ぜ合わせて」
ジャガイモは皮つきのままさっと洗い、ラップに包んで電子レンジで5分、上下を返してさらに5分加熱。皮をむいてひと口大に切ったじゃがいもと、1cm角に切ったキュウリとハムをドレッシングに加え、ジャガイモをできるだけくずさないようにさっくりと混ぜます。
『à table SHIMA vol.04 春号』(扶桑社刊)では、ここでご紹介した以外にも、タサン家のデイリーごはんレシピをたっぷり掲載。定番料理やフランス人も大好きなジャガイモレシピ、新タマネギやアスパラを使った春レシピなど、楽しい特集が盛りだくさんです。
ESSEonline編集部