在宅勤務で、マンションでヤバすぎる「隣人トラブル」が急増している...!

在宅勤務で、マンションでヤバすぎる「隣人トラブル」が急増している...!

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2020/07/11
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在宅時間が増えたせいで……

内閣府が6月21日に発表した調査によると、全国のコロナにともなうテレワーク実施率は34.8%程度にとどまったようです。

思ったよりも少ないという印象を受けるかもしれませんが、アパートやマンションなど集合住宅でいえば、最低でも1世帯はテレワークに移行した家庭があることでしょう。

また、全国の小学校でも授業が始まりましたが、三密を避けるため、隔日登校や半日登校にしている学校も多くあります。

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スポーツジムや図書館などの施設の閉鎖・短縮営業などもあり、「コロナ以前」に比べて家にいる時間は圧倒的に増えたはずです。

こうしたなかで急増しているのが、騒音やゴミ出しなど、集合住宅での隣人同士のトラブル。特に自粛期間中は必要以上に神経質になっている人も多く、ちょっとした生活音や隣人のマナーが思った以上の大惨事に発展するケースも多発しています。

当事者同士の話し合いやマンションの管理組合、管理会社の働きかけで事態が収まればいいのですが、不快に思った住民の嫌がらせがエスカレートして、警察沙汰になるケースも頻繁に起こっています。

うちのマンションは大丈夫と思っていても、明日は我が身です。最悪の場合、マンションの資産価値にも大きな影響を与えることになってしまうかもしれないのです。

家庭菜園もトラブルの原因に

たとえば、湾岸エリアに建つタワーマンションに住んでいる専業主婦のAさん。隣人の音が気になって仕方ないそうです。

「換気で窓を開けていると、隣の部屋のテレワーク会議やキーボードを打つ音が聞こえてきました。はじめはこのご時世だし仕方ないか、としか思わなかったのですが、連日となると、その音がだんだん気になるようになってしまいました。

すると今度は、子供が部屋の中で走り回る音や、大声で歌う声が。悪気はないとわかっているんですが、一度気になり始めると、テレビの音や笑い声すら気になってしまい、毎日ストレスでイライラしています」

実はストレスのもとは、ほかにもあります。ベランダでタバコを吸う人が増えたことによる苦情です。

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「上階の住民がベランダでタバコを吸っているようで、煙の臭いが入ってきます。洗濯物に臭いがつくことがあるので、最近では部屋干しや浴室乾燥機を使っています。もし灰が落ちてきたら火事や火傷の原因にもなりかねない。心配で仕方ありません。

ただ、実際に本人に注意するとなると……。隣人とはあまり会話したことがなく、ご近所関係が変にこじれるのも嫌なので、結局何も言い出せずにいます」(先ほどのAさん)

ステイホーム期間中、ベランダやバルコニーにまつわるトラブルは非常に増えています。タバコの煙のほか、プチブームになっている家庭菜園もトラブルの原因になりえます。トマトやキュウリなどには害虫が多く飛んできて、隣人の洗濯物につくケースもあります。また、排水溝に埃や土が詰まると、マンション全体で水漏れの原因に発展することも考えられるのです。

錠前に爪ようじが…

逆の立場ではどうでしょうか。Aさんとは反対に、ちょっとした物音がきっかけで、隣人から嫌がらせを受け、それがエスカレートすることもあります。首都圏のマンションに住む独身のBさん(30代)は、緊急事態宣言が出る前の3月、友人数名を自宅に招いていました。

「たしかに友人と遅くまで話し込んでいましたが、不必要に物音を立てた自覚はありませんでした。すると翌日、玄関のドアに[〇〇(Bさんの苗字)、うるせえ!]と書かれた張り紙が貼ってあったのです」

Bさんはポストや玄関に表札を出していませんから、郵便物やBさんが出したゴミなどから、隣人はBさんの苗字を知ったものと思われます。

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その後、Bさんは自粛期間中も、断続的に張り紙やピンポンダッシュなどの被害を受けます。ところがこのマンションには管理員が常駐しておらず、防犯カメラもエントランスにひとつだけ。住民の誰かが嫌がらせしているにしても、犯人がわかりません。

そして6月、久々に友人を自宅に招くと、今度は……。

「翌日家を出ると、ドアの錠前に爪ようじが2本刺さっていたんです。張り紙やピンポンダッシュでも気味が悪いのに、爪ようじとなると……。もし、その犯人と鉢合わせたら、直接なんらかの危害を加えられるのではないかと思い、不安になりました」

Bさんは警察に相談しましたが、「全戸聞き取り調査をするしかない」との回答が。犯人探しをしていると思われるとさらに嫌がらせがエスカレートするかもしれないと思い、結局何も対策できていないそうです。

「断捨離」で出た粗大ゴミ

在宅時間が増え、部屋の隅々まで目が行き渡るようになると、「断捨離」にチャレンジするようになった人も多いのではないでしょうか。

そこで出てくるのが、ゴミの問題。特に衣装ケースや大きいキャリーボックスは粗大ゴミと思っていない人も多く、悪気がなく捨てているようです。管理員や清掃員がいくら親切丁寧な人だったとしても、粗大ゴミはどうすることもできません。

また、これは隣人トラブルではありませんが、最近エレベーターや機械式駐車場の隙間に鍵を落としてしまう事例が増えているそうです。

その理由は、不特定多数の人が触るエレベーターや機械式駐車場のボタンを、鍵で押そうとする人が増えたから。うっかり手が滑って、隙間に落ちると、専門の業者を呼ぶしかなくなってしまいます。

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これが深夜だったら、朝まで部屋に入れない悲惨な事態になります。近年では非接触キーなどの防犯の強化によって、街の鍵屋さんでは対応できない鍵も存在しています。場合によっては出動費を請求され、数万円単位の手痛い出費になる可能性もあります。

いずれにしても、トラブルが起こった場合、まず相談するのが管理員さんだと思います。ところが、週3回の午前中勤務など、なかなか管理員さんにお会いできなかったり、巡回勤務で管理員さんが常駐すらしていないというケースもあるでしょう。

先ほどの挙げた二人のように、「マンション全体を巻き込んだトラブルになるのを避けたい」と、管理員や管理会社に相談しない人も多いようです。ですが、後々のことを考えると、絶対に連絡は入れたほうがいいのです。

騒音トラブルは「事故物件」扱いに

というのも、騒音トラブルについては、殺人や火災と同様にいわゆる「事故物件」と同じ扱いになる可能性があるからです。ということは、売主(マンションの所有者)から買主にその旨を伝えなければならない、「告知義務」があるのです。

実務的に言えば、不動産会社が売買時の重要事項説明書に記載し、契約者に告知する義務があります。さらに、あなたの部屋だけの問題ではなく、同じマンションの隣室や共用部分で発生した事件なども事故物件と判断される可能性があります。告知する期間についても判例によってバラツキがあります。

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なお、2020年4月に民法の大改正がありました。売主の責任として「物の種類、品質、数量に関して契約の内容に適合する物や権利を引き渡すべき義務」が明記され、瑕疵という用語に代わって「契約不適合」という用語が使われています。

法改正によって物理的な面だけでなく、心理的な面も含めて契約不適合にならないよう、告知義務の範囲がより厳格に扱われる可能性があります。

どの程度のトラブルで告知義務が発生するかは不明瞭ですが、早めに相談して解決しておかないと、マンションが「事故物件」扱いされるかもしれません。そうなると、売買時の資産価値を大きく下げる危険性があるのです。

効果的な対応はしてもらえないかもしれませんが、トラブルが大ごとになる前に、管理会社などに相談したほうがいい理由はこのためです。

親身な対応をしてくれるか

管理員や管理会社、物件のオーナーさんの対応はそれぞれです。直接その隣人に注意を促したり、全戸配布の注意喚起ビラをまいたり、防犯カメラを追加したり……。

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逆に言えば、トラブルの相談に親身に乗ってくれるマンションは居住価値が高く、後々の物件価格にも影響する可能性があります。

隣人トラブルは、ある日突然始まります。自分が被害者になるケースも、そして加害者になるケースもあるのです。

そうなる前に、相談できる管理会社やオーナーなど、誰が相談に乗ってくれそうか、きちんと確認しておきましょう。

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