「コクや香りがすごくいい。菌が生き生き」熟成1年、宮古島で木おけ仕込みのみそが完成

「コクや香りがすごくいい。菌が生き生き」熟成1年、宮古島で木おけ仕込みのみそが完成

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  • 更新日:2023/03/19
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みそを木おけから移し替える下地康信代表=16日、宮古島市平良荷川取

「マルキヨ味噌(みそ)」(沖縄県宮古島市平良荷川取)が2021年12月に初めて導入した木おけで仕込んだ「昔ながらの宮古みそ 木桶(おけ)仕込」が約1年3カ月の熟成期間を経て完成し、16日から販売を始めた。下地康信代表(59)は「菌が生き生きしているのが分かる。こくや香りがすごくいい」と胸を張った。(宮古支局・當山学)

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木おけは職人集団の「結い物で繋(つな)ぐ会」(大阪府)が奈良県産の吉野杉と徳島県産の竹で作ったもので、直径1メートル、高さ1メートル。

21年12月21日に500キロのみそを仕込み、熟成を待っていた下地代表は「うまくできた。一生忘れられない。忘れられた日本の食文化を宮古島から発信できる」と喜んだ。下地代表によると、かつお節と卵と湯で作る宮古島の郷土料理「たてぃ汁」にすると味が最も分かりやすいという。

昨年12月にも1200キロが入る高さ1・2メートルの木おけ二つを導入し、今年1月に仕込んだ。現在販売しているみそはプラスチックのバケツで作っているが、下地代表は「どんどん木おけのみそを増やしたい。もう戻れないですね」と、いずれは全て木おけに変更したい考えだ。

マルキヨ味噌では天然こうじや国産の大豆、大麦、塩を使用し、まきで火を入れるなど手作りの製法を引き継いでいる。

「繋ぐ会」で棟梁(とうりょう)を務める湯浅啓司さん(39)=徳島県=は「木おけで作りたいというノブさん(下地代表)の熱意が一つの形になった。職人として関わることができてうれしい」と話し、出来上がったみそを楽しみにしていた。

「昔ながらの宮古みそ 木桶仕込」は500グラム1300円(税別)。

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