『エースコンバット7』コトブキヤ1/144「ADFX-10F」プラモデルレビュー!シリーズのディテール向上を味わえる巨大機キット【特集】

『エースコンバット7』コトブキヤ1/144「ADFX-10F」プラモデルレビュー!シリーズのディテール向上を味わえる巨大機キット【特集】

  • Game Spark
  • 更新日:2021/02/21
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『エースコンバット7』コトブキヤ1/144「ADFX-10F」プラモデルレビュー!シリーズのディテール向上を味わえる巨大機キット【特集】

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今回のゲーム系プラモデルレビューは、バンダイナムコエンターテインメントの『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』に登場するオリジナル機体をプラモデル化した、コトブキヤから2020年3月に発売された1/144「ADFX-10F」です。

「ADFX-10F」は、ゲーム中盤で登場する「ADFX-10」にRAWユニットを取り付けた機体で基本的にゲーム終盤に登場する「ADF-11」とデザインが同じです。ゲーム本編での「ADFX-10」は機首のノーズユニットのみが登場し、神秘的な音楽と合わせて鋭い機動と反撃から印象に残る機体です。

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今回キット化された「ADFX-10F」は、全長30mほどの大きさがあるために、1/144という航空機モデルに関して比較的小さいスケールになっても全長約20cmの大きさがあります(昨年制作した1/144「X-02S」は全長約15cm)。「ADFX-10F」がキット化された際に新しく設定が書き起こされ、組み立て説明書の裏面に記載されたことが大きな変更点です。

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DLC第1弾「ADF-11F」のスキン2

「ADFX-10F」と「ADF-11F」のキットはどちらもデザインが同じですが、「ADF-11F」側にはUAVが、「ADFX-10F」にはUAVが付属しない代わりにコックピット部に「ADF-11F」パーツだけでなく「ADFX-10F」用の無地パーツが付きます。それではキットの全貌を見てみましょう。

巨大なRAW-Fパーツが目立つランナー

1/144「ADFX-10F」は、基本的にランナー7枚で構成され、展示ベースとミニフライングベース、そしてデカールが付属します。全体的に白の成形色で構成されおり、エンジンと着陸装置はメタリックです。

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組説の組み立てページはモノクロで構成

組み立て順はノーズユニット→RAW-Fパーツ→武装など。組み立て説明書は一部カラーで構成され、裏表紙にADFX-10Fの設定が記載されています。外箱の大きさも今までコトブキヤから発売されていた『エースコンバット』プラモデルと大きな差は見られません。

ADFX-10の心臓部となるノーズユニットはシンプルな構成で、コックピット部と2枚の可変翼、そして下部パーツを挟み込むことで完成します。このノーズユニットは1パーツを挟んでRAW-Fユニットと接続します。

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次はRAW-Fユニットです。RAW-Fユニットは、下面にフィンが伸びる胴体やエンジン部を組み立てる必要があります。胴体部はフィンを追加するだけですが、エンジン部は推力偏向ノズルだけでなく吸引ファンやエアインテーク、排気ファンをそれぞれ1つのパーツとして組み立てる必要があり少し複雑です(各パーツの分割線が目立つ)。

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左右エンジン部とエアインテークを組み合わせ、前後脚とミサイル扉、パイロンなどを取り付けたらRAW-Fユニットの完成。最後にノーズユニットと組み合わせることで「ADFX-10F」が出来上がります。

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価格も満足度も高く巨大な「ADFX-10F」

素組みで完成した「ADFX-10F」を見てみましょう。手に持ってみると手全体から大きくはみ出るほど大きく存在感を強く感じます。同じスケールのXFA-27とF-22と並べて見てもそれより1.5倍以上大きく目立ちます。水平に置いてもそれなりに厚みがあることから、1/72スケールの航空機プラモデルを眺めているようです。

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ノーズユニットとRAW-Fパーツのディテールも余すところなく表現されており、素組みでも強い説得力と満足感がありますね。またミニフライングベースが付属しているため、RAW-Fユニットとノーズユニットをそれぞれ併走させられます。

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他にもRAW-F側のエアブレーキやノズルも可動させられることから、飛行状態でそれなりに表情をつけることもできます。しかしながらノーズユニットには着陸装置が実装されていないために、分離させていると駐機状態で飾ることができません。

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価格が6,000円(税抜)とフルプライスのゲーム1本に届きそうな価格ですが、ディテールが向上している他にもスペアやメビウス、ナゲッツ君などの各種エンブレムが揃ったデカールも付属しており、価格分の満足感は十分に得られるはずです。続いては「ADFX-10F」の完全塗装に挑戦してみます。

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多量のマスキングで大変な塗装―組説カラーガイドの色分け判別が難しい

「ADFX-10F」は白一色でなく、明度や色味が違う白が複数使われています。カラーガイドではホワイトが3色、ライトグレーが3色、グレーが2色の合計7色で主要部分を構成。色の管理や制作時間を考慮し、近い色を推察して色を揃えて塗装しました。

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「ADFX-10F」のカラーガイド。色の差があまりないため、色が区切られる箇所の判別が難しい……

塗装は始めに構造が複雑なエンジン部から開始。黒サーフェイサーを下地にエアインテーク内部とウェポンベイ内を「C316 ホワイト FS17875」で、吸気ファンを「ガンメタサフ」で塗装。エンジン部と推力偏向ノズルは「C61焼鉄色」で塗っています。加えて、ノーズユニットのエンジン部にも黒サフを下地に「C61焼鉄色」を塗りました。

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マスキングが必要なエンジン部分を塗装したら、合わせ目や隙間が目立つ裏面を中心に溶きパテを用いて埋めました。また合わせ目消しを効率的にするために、溶きパテを隙間に散布したあと溶剤で拭き取る方法を使用し、表面のディテールを必要以上に削る事無く作業速度を向上しています。

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赤線が今回合わせ目消しを行った部分。広範囲にわたって目立つことから行った

合わせ目消しをある程度行い段差や線が目立たなくなったら塗装です。まずエアインテークとエンジン部をマスキングテープで保護したら、全体を「サーフェイサー1500グレー」で全体を塗ります(サフは光源による透け防止と塗料定着のため)。その次にパネルラインや影が目立ちそうなところへ「C33つや消しブラック」を吹き、陰影を強調し立体感を強く引き出す事が出来る技法の“シャドウ吹き”を行います。

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「ADFX-10F」は表面のパネルラインやディテールが豊富で吹き付ける場所も多い。この時0.3mmのエアブラシを使いこなせず、空気圧そのままに吹いてしまい線が太くなってしまった。

続いて、白部の塗装を行います。前述の通り白とグレーを合わせて7種類ほどあることに加え、塗料の調合を管理しきれないことから近い色を探し出し、そのまま使用しました。部分塗装に当たる、RAW-F機首裏面と主翼先端に相当する部分を「GX1クールホワイト」で、RAW-Fパイロン部とノーズユニットエンジン近くをタミヤの「LP-39レーシングホワイト」で、RAW-F表面の排気口部分を「C61 焼鉄色」で塗装。

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一部マスキングをしたらRAW-Fエンジン部カバーやRAW-Fの翼部分、そしてノーズユニット接続部近くを「C315グレーFS16440」で塗装し、全体に備えて再び塗装面を保護します。細かな塗装を終え、全体を「ガンダムカラー MSホワイト」で塗ると大体のイメージに近づきます。

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塗装時には、シャドウ吹きを行った黒部分が微妙に透けるよう薄めに調合し、ベタ塗りにならないように気を付けました。全てを塗りおえたらマスキングを剥がし、スミ入れを行い、最後にデカールを貼り付けて完成です。

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手を加えるほど魅力的になる1/144「ADFX-10F」

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ADFX-10Fの外観

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過去に製作した『エースコンバット』キットを並べる

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同スケールの航空機プラモと並べることで「ADFX-10F」の巨大で異質な雰囲気が放たれる

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「ADFX-10」のノーズユニットを劇中のカットシーンと同じ角度で

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ノーズユニットとRAW-Fユニット共に存在感が大きい

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ミサイルと着陸装置を見せない姿にさせると「ADFX-10F」の直線と曲線が入り交じった優雅なシルエットになる

塗装において1/144「ADFX-10F」は、綺麗に仕上げようとすると、広範囲に及ぶ合わせ目の処理や複数の白とグレーを用いて塗装する必要のある若干難易度の高さを感じるプラモデルですが、完成した時のビジュアルは魅力的です。

パネルラインのディテールも細かく1/144スケールを感じさせないほど繊細に造型されているために、素組みで部分塗装+スミ入れで仕上げてみても満足感を得られるキットでしょう。さらに、新たに書き起こされた「ADFX-10F」の設定も巻末に付属していることから、ファンアイテムとしての魅力も十分です。

一方で、組み立て説明書の塗装図は小さい写真で説明されているために微妙な色の違いを判別しにくく、読解に時間がかかります。加えて、「ADFX-10F」にはUAVが付属しないために若干の物足りなさを感じることや、価格も6,000円(税抜き)とフルプライスのゲーム1タイトルに届きそうになるほどなのが少し気になるところ。

しかしながら、価格に比例してディテールも細かくなり、ノーズユニットとRAW-Fの二機分が付属しているとも考えられるため、若干の価格の高さを感じるものの許容できるところにあると思えます。

総評:★★★

良い点

・シリーズを重ねるごとに向上しているディテール
・巨大な機体のため1/144スケールでも巨大感を味わえる
・ユニットごとに付属する支柱
・新規に書き起こされた「ADFX-10F」の設定
悪い点
・価格が若干割高に感じる
・塗装図の写真が小さく、微妙な色の差を判別しにくい(ライトグレー2とホワイト1がどこで分割されるのか判別出来ない)

G.Suzuki

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