好きな人をめぐって壊れた友情。あの時私も謝っていたら...

好きな人をめぐって壊れた友情。あの時私も謝っていたら...

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/02/21
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時を戻して人生をやり直せるなら、私はあの子に謝りたいことがある。

「ごめん」

たったこの3文字があの時どうして言えなかったのだろうか。

まだ大人でもない、人間としても未熟だった中学生の私の話をしたい。

彼女との「間違った関係」を終わらせるため、最も残酷な選択肢をとった

その場にいないかのような扱いを受け、透明人間になった気持ちだった

私が中学1年生の時、仲のいい女の子2人といつも一緒にいた。

休み時間や、課外授業、放課後もいつも3人で遊び、

当時は歳をとっても私たちは仲良しでいるんだろうな。と当たり前のように思っていた。

ある時、いつものように3人で一緒にいると、A子が楽しそうに私たちに話してきた。

「私、A君のことが好き! だから応援してくれるよね?」

私は何も考えずに友達の意見に頷いた。

当時の私は恋だの愛だの全く分からなかったがA子が楽しそうにしていたので、私自身も楽しく、私もいつか好きな人が現れるのかなぁ。なんて考えていた。

それから1か月、その瞬間は突然訪れた。

いつも通りの朝、いつも通りの制服、いつも通りの通学路、いつも通りの教室……いつもと様子が違う友人たち。

明らかに友人たちの様子がおかしく、態度がよそよそしい。今まで一緒にいたのに、初めて会う人に話すような話し方。同じ場所にいるのに、その場にいないかのような扱いを受け、透明人間になった気持ちだった。

「私、何か2人の気に障ることを言ったのだろうか?」

いくら考えても、思い当たる節がなく私は数日間1人で行動をしていた。

「こんなことで私のことを無視するなんて最低だし、嫌いになった。」

何日後、A子が私を呼び出した。何を言われるのか1ミリも見当がつかない。

私自身どうすればいいか分からず、A子が口を開くまで、私はずっと下を向いていた。

A子がようやく口を開いたと思うと、ボソボソと小さい声で話し始めた。

「あのさ……。私、A君が好きって言ったじゃん。でもA君はアンタのことが好きなんだって。どうして?私、A君のこと好きって言ったよね?」

私は最初、言葉の意味が分からずどう返答すればいいか分からなかった。

私はA君に対して好意を持ったことは1度もなく、クラスメイトの1人という認識しかなかった。

「どうすれば、平和に解決する?」

「どうして私が悪いの?」

「なんで私に対して怒っているの?」

様々な疑問や感情が私の中で渦巻き、言いたいこともまとまってないのに、気づいたらA子に声を荒げていた。

「そんなことで私のことを無視してたなんて意味が分からない。私はA君のこと1ミリも興味ないのにA子がこんなことで私のことを無視するなんて最低だし、嫌いになった。」

A子は何か珍しい物でも見たかのような、ぽかんとした顔で、私にただひとこと言って去っていった。

「ごめん」

固い絆で結ばれていても、些細なことで壊れてしまう

それから私はA子と話を1度もしていない。当時一番大切にしていた友情を私は失った。

後日謝ることや、手紙で謝る等、手段は色々あったが私は謝らなかった。

中学1年生の私には、初めての恋愛絡みの出来事で、私自身が謝るべきなのか、誰が悪いのか分からず、どうしていいか分からなかった。

あの時私も一言、

「ごめん」

と謝っていたら友情関係は続いていたのだろうか。

24歳になった私は、今でもたまにA子のことや中学時代を思い出してしまう。今の私は沢山のコミュニティで、様々な経験や感情を学ぶことができた。

一方中学時代の私は人生経験も浅く、人間として未熟で分からないことばかりだった。

しかし私は、友情は固い絆で結ばれていても、些細なことで壊れてしまう可能性があることを、この経験を通して学ぶことができた。

当時の私にとって、A子の怒りは“ちっぽけで意味の分からない事”だったが、当時のA子の中では“一番重要な事”だったのかもしれない。

もし今となってA子に謝ることができたら、A子はこのことを覚えているのだろうか。

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