「いつか使う」は幻想?50歳から始める「押し入れ」「思い出の品」の上手な片づけ方

「いつか使う」は幻想?50歳から始める「押し入れ」「思い出の品」の上手な片づけ方

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  • 更新日:2022/08/06
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「片づけ適齢期」の50代こそチャンス(Ph/photoAC)

著書『だから、50歳から片づける:「思い出のもの」は捨てなくていい』(CCCメディアハウス)が話題の整理収納アドバイザー・阿部静子さんによると、子育てがひと段落して時間に少し余裕ができる50代は「片づけ適齢期」。長年、手付かずだった押し入れの中身や「思い出」の品を整理するチャンスだといいます。

「箱」から捨てる

「50代ならではの押し入れ、思い出のものの手放し方のポイントは、『厳選して残す』です」(阿部さん・以下同)

そのために、まず求められるのは、不要なものの処分。なかでも阿部さんは、押し入れを占拠しがちな「箱」に注目します。家電の箱、鍋が入っていた箱、バッグが入っていた箱……。これらはどのように片づけるべきでしょうか。

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押し入れの「箱」はどう片づける?(Ph/photoAC)

年に1、2回しか使わないものは「持たない」

「基本的に、箱はとっておかないようにします。箱は上に何かを載せられるので一見便利そうですが、透明の大きな袋でも保管はできるうえ、箱がなければ押し入れにかなりの空間ができてほかのものが収納できます。

年に1、2回しか使わないものは、持たないことが得策です。他のもので代用ができないか考えてみましょう。ホットプレートやかき氷機が年に1回必要という場合は、出番を増やして楽しむことを考えてもいいかもしれません」

趣味・習い事の道具の手放し方

押し入れを整理していると、以前やっていた趣味・習い事の道具や材料が出てくるケースがあります。そんなときは「『今後やる? やらない?』と自分に聞いてみましょう」と阿部さんはアドバイスします。

収納ケースひとつ分に厳選する

「またやるかもしれないと思ったものは、収納ケースひとつ分に減らすなど厳選して残します。特に高価なものは処分に迷うことが多いですが、いくら高価なものであっても昔のデザインだったり、例えばミシンなど重くて使う予定がなかったら、思い切って手放すのも一つの手です。歳月とともに、ライフスタイルや趣味は変わるものです」

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趣味や習い事の道具の手放しのコツとは?(Ph/photoAC)

「次やるとき」はレンタルで

「所有することにこだわらず、レンタルを活用するのも手です。スキーウェアなど昔流行ったデザインを使い続けることを考えてみてください。多くの人が、使い勝手のいいものや流行りのデザインを用意するのではないでしょうか」

レンタルを活用することで、収納を圧迫することも減ります。

来客用の布団、座布団を手放す

押し入れで場所をとるものといったら、来客用布団、座布団ではないでしょうか。使う機会が少ない割に管理も大変ということで、阿部さんの受講生たちも手放す人が増えているそうです。とはいえ、来客時に用意がないとなると、それはそれで困ります。

来客時は貸し布団で

「手放したかたのお話を聞くと、年に一度お孫さんが泊まりに来るときは貸し布団を利用しているそうです。最近の貸し布団は、とてもフカフカでいいですよ。また、自宅に泊まることにこだわらず、近くのホテルに泊まってもらうことも一つの手です。準備がいらないだけでなく、お互いに気を使うこともありません」

阿部さん宅では家族のベッドのほか、1組だけ布団をキープしているそうです。これは感染症などで隔離が必要なときのため。必要最低限の布団を持つことを意識してみましょう。

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来客時は「貸し布団」が便利(Ph/イメージマート)

座布団より椅子が喜ばれる

「布団の次に場所をとる座布団。最近では使わないご家庭が増えています。わが家も手放して10年近くたちますが、『捨てなければよかった』と思わないどころか、存在を忘れていました。

実際、親戚の集まりの際には座布団よりも椅子が喜ばれます。年を重ねると膝がつらく、正座が大変だからでしょう。シニア世代の受講生からもよく聞く話です。これからは座布団よりも椅子の時代かもしれません」

来客用の座布団にこだわりすぎず、柔軟に考えることが片づけの秘訣です。座布団をたくさん持っている人は、使う分だけに減らすだけでもスッキリします。

50代の写真整理は「ゆるく」てOK

スマートフォンで撮影するのが当たり前になった今とは違い、昭和の時代は全て「紙の写真」でした。人によっては写真アルバムを何冊も持っていたりします。これらを一気に整理するのは大変な作業ですが、阿部さんは「50代に行う写真やアルバム整理は『ゆるく』てOK」と言います。

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スマホ以前の写真は紙ばかり(Ph/photoAC)

手放しやすい時代から始める

「『どの頃の写真が一番整理しやすいか、減らしやすいか?』を考えましょう。私の場合、現在はつながりのある人がほとんどいない、30年以上前の会社員時代から取りかかりました。同じような写真が多い場合、ベストショット5枚ずつに厳選します。また、バラバラで整理されていない写真は、『大体この年代』とアバウトに分けておくだけで十分です」

写真を減らす際の基準

「写真を減らす際は、『同じような写真』『豆粒のように人が小さく映っている写真』を基準にします。特に60代以上のかたは、『誰が写っているかわからない写真』も手放す候補としてよいでしょう。

50代ではゆるい写真整理をおすすめしますが、ゆくゆくは、イベントごとベストショット3枚ずつにするのが理想です。もちろん、結婚式や海外旅行など3枚に絞れないものは例外と考えてOKです」

50代からの片づけは「スモールステップ」がキーワードになると言えるでしょう。

◆教えてくれたのは:整理収納アドバイザー・フリーアナウンサー・阿部静子さん

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整理収納アドバイザー・阿部静子さん(Ph/河内彩)

宮城県仙台市生まれ。旅行会社の添乗員、航空会社地上職を経てフリーアナウンサーに。28歳の時にミヤギテレビ『OH!バンデス』初代リポーターになり、結婚・出産を経験しながら16年務めた。49歳で体調不良により休養したのを機に整理収納アドバイザーの資格を取得し、講演・講座を中心に活動を始める。「すぐ片づけたくなる」「ラクにできる」「ハッピーになれる」片づけメソッドが人気で、5年間で6000人以上の指導を行う。今年5月、『だから、50歳から片づける:「思い出のもの」は捨てなくていい』(CCCメディアハウス)を出版。

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