
鳥取県米子市の伊木市長は、今後の米子城跡の整備計画について広く発信するため、5月26日、報道陣を対象に現地説明会を開いた。また今後の樹木伐採について伊木市長は、来年度以降に伐採する考えを示した。
鳥取県米子市の伊木市長は、今後の米子城跡の整備計画について広く発信するため、5月26日、報道陣を対象に現地説明会を開いた。
米子市 伊木隆司市長:
「これ(米子城跡)は、米子市民にとって一つの大きなシンボルでもあり、人々の思いが適切に、これから先も未来に反映されるように」
朝日や夕日、そして、大パノラマの絶景が楽しめる国史跡・米子城跡。城跡の保全や登る人の安全確保などのために鳥取県米子市は、今年2月から3月にかけて、広い範囲で樹木の伐採を実施。
これに対して、一部の市民からは森林破壊や防災面などについて、懸念の声が上がったが、伊木市長は「城跡の適切な手入れは必要」とした上で、市民への情報提供や説明不足があったとしていた。
樹木伐採から2か月が経過した5月26日、伊木市長は、現地視察を行い、森林破壊や防災面について市民へ理解を求めた。
米子市 伊木隆司市長:
「伐採の量ですけど有識者の意見をいただき検討委員会で検討し、文化庁の承認も得て進めているので適切であった。防災面は山の保水力、斜面の力は伐採によって高まると考えているので安心していただきたい」
伊木市長は今後の樹木伐採について、来年度以降に伐採する考えを示した。また、5月26日は現在建設中の本丸に上がるための登城路の様子を公開。今後は、手すりやLED照明を設置する計画も示した。
この他、三の丸駐車場の一角に米子城跡を紹介するガイダンス施設やトイレを設置するなど今後の整備計画について明らかにした。